「雲」が空戦の駆け引きに影響 E3 2017プレイアブルデモを読む[エースコンバット7]

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  • 6月15日夜:Game Watchで公開されたプレイ動画を元に記事を更新。
  • 6月22日:河野プロデューサーによる解説付きプレイ動画を追加、及びいくつか追記。

 「E3 2017」にて『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』の序盤のミッションがプレイアブル出展された。
 ここではE3 2017トレイラーをざっくり解析した【前記事】の続きとして、プレアイブルデモのプレイ動画と、「ファミ通.com」によるレポート及び河野プロデューサーへのインタビュー記事を読んで思った事を書き留める。



プレイ動画ざっくり解析

 ミッション開始前のローディング画面でミッション情報が表示される。E3でお披露目されたのは、ミッション3「Two-pronged strategy」(作戦名:Dual Wielder)。日時は2019年5月30日1500時。ユージア大陸のチョピンブルグ地方が舞台となる。

ブリーフィング

 プレイ動画はブリーフィングから始まる。
 宣戦布告後の奇襲攻撃によって、オーシアなど複数の国家で組織される平和維持軍は多大なダメージを受け、軌道エレベーターやガンサー特定重要港湾の付近にいた船舶も攻撃された。
 オーシアの最新鋭空母「ケストレルⅡ」はエルジア首都ファーバンティ攻撃へ向けて移動中だったが、運良く攻撃から逃れた。一方、空母「ヴァルチャー」もガンサー港湾から避難したが、艦載機を全て喪失してしまったとのこと。
※舞台が2019年ということは、ケストレルⅡは環太平洋戦争の全情報が開示される前に誕生したことになる。
※空母ヴァルチャーと言えば、『エースコンバット5』当時の第3艦隊にも同じ名前の空母がいましたな。
※ブリーフィング画面でケストレルⅡと一緒に写真が表示されている空母の名前は「Albatross」。

 

 ミッション当日、国際連合は軌道エレベーターの解放を要求したそうな。

 

 ここからミッションの説明が行われる。コモナ諸島の北東、フォートグレイズ島にある航空基地の部隊が作戦に加わるため、空母ヴァルチャーと合流する。この合流する部隊の進路を確保するために、チョピンブルグ地方の航空優勢を奪取するのがミッションの目的である。

 

 ここで話が変わって、敵軍が展開している新型無人機の話題になる。新型無人機「MQ-101」は空中空母「アーセナルバード」によって運用されているとのこと。
 アーセナルバードは元々オーシア軍が開発を主導し、軌道エレベーター防衛のために派遣された物であるが、今はエルジア軍の手に落ちてしまったそうな。
※軌道エレベーターを中心とする円が表示されているが、これはアーセナルバードの行動範囲か? アイコンが円周上を回っているのも見えるけれど。

 

 軌道エレベーターを一刻も早く取り返さなければならないと語り、Good luckでブリーフィングは締めくくられる。

詳細マップ画面

 ブリーフィングの後、据え置き機作品では久しぶりとなる詳細マップ画面が表示される。過去作品では地形が3Dで表示されていたが、今作は等高線が書かれた平面図となっている。
 ターゲットの敵機の数は10機。F-4EやF-16Cの機体が確認できる。
 味方側は、TRIGGERとCROWN、KNOCKER・BROWNIE・Golem3(Boggard)・Golem4(Footpad)で構成される4機編隊と、特に名前が付けられていない2つの4機編隊の合計14機。
 TRIGGERのアイコンだけ緑色で表示されているので、『7』の主人公の名はトリガーで確定か

出撃準備画面

エースコンバット公式Twitter”より

ハンガーでの戦闘機の勇姿をスクリーンショットでお届けさせていただきます。
手前味噌ですが、やっぱカッコイイ!って素直に喜びます。
<<kno>>
http://ace-7.bn-ent.net/index.php
https://twitter.com/PROJECT_ACES/status/874881548956438528/photo/1

ハンガーのA-10[エースコンバット7]

 公式witterでもハンガーの機体のスクリーンショットがうpされている。『7』のハンガー画面は明暗が強く、何かひんやりとした雰囲気が漂ってますね。

 

 さて、プレイアブルデモではF/A-18FとF-14Dが使用可能。プレイ動画には機体ビューワーの様子も映されているが、両方の機体の垂直尾翼には「拳銃を咥えた狼(トリガー)」のエンブレムが描かれている。

 

 出撃準備画面でまず目を引いたのは、右下の項目。『7』も『インフィニティ』と同様にBODY・ARMS・MISCと3カテゴリーのパーツを装備して機体をカスタマイズ出来るようだ。

 

 次に左上の兵装の項目をチェック。F/A-18FはQAAMとLASM、そしてレールガンのEMLが使用可能。兵装の一番下にはフレア(FLR)の使用回数が表示されていて、F/A-18Fは4回に設定されている。
 一方のF-14Dの特殊兵装はLAAMとGPB、8AAM(?)で、フレアは5回使用可能。特殊兵装3の8AAMは4AAM・6AAMに続く3つ目のマルチロックオン空対空ミサイル? 誘導性能や射程距離はどうなってるんだろか? 特殊兵装1のLAAMは、『エースコンバット3D』でF-14DがLRAA(長距離空対空ミサイル)を装備しているのに合わせてのチョイスか?
 さて、ここで注目すべきは、ファイター機であるF-14Dの特殊兵装2がGPBである点。GPBが誘導貫通爆弾のGPBだとすると、『7』は『アサルト・ホライゾン』や『インフィニティ』のように機体カテゴリーごとに役割がキッチリ分かれているわけではなさそうだ。ただし、対空・対地ダメージ量に差が設けられている可能性はあり得る。

ミッション

主人公が所属するのは「Mage Squadron」

 出撃準備が終わると、「Mage隊(メイジ隊)、準備完了」と無線が入る。
 ミッションはケストレルⅡを発艦する所から始まる。ここでの無線から、主人公のトリガーが所属するのは「Mage隊(メイジ隊)」で、コールサインは「Mage 2」と思われる。『エースコンバット・ゼロ』でウィザード隊、ソーサラー隊がいたので、メイジ隊はそれに連なる部隊名ですな。

主要人物が勢揃い

 発艦して画面が切り替わると、自機の前方にMage1「CLOWN」の姿が見える。メイジ隊はトリガーとクラウンの2機編成っぽい。
 すぐに空中管制機「Sky Keaper(スカイキーパー)」から状況を説明する無線が入る。どうやらフォートグレイズの部隊とGolem(ゴーレム)隊が敵と遭遇したので、その敵を撃破して航空優勢を確保しろという話っぽい。
 細かい所だが、「敵を撃破して航空優勢を確保しろ」の台詞には△の中に!のマークが表示されている。『エースコンバット6』と同じく、重要な無線はマークが表示されるようですな。

 少し離れた先で、エルジア軍のF-4EとF-16Cがゴーレム隊達と交戦している。ちなみに、このミッションで登場するのはオーシアの部隊はMage(メイジ)・Golem(ゴーレム)・Skeleton(スケルトン)・Gargoyle(ガーゴイル)の4つ。

 

 ここでクラウンからの無線が入るが、台詞と一緒に画面右上にクラウンの顔が表示される。これも『6』の「コミュニケーションディスプレイ」と同じだと最初は思ったが、今作は映像ではなく顔写真なので、むしろ『3』に近い物だろう。なお、画像の下には「IUN-PDF:SEU」という文字が見える。IUNはブリーフィング画面の左上に出てくる言葉だが、何の略語だろか? 「International Union なんちゃら」?
 クラウンからの無線にゴーレム隊1番機のKNOCKER(ノッカー)が応答する。ノッカーにも顔写真が用意されていることから、ゴーレム隊とはそれなりの付き合いになりそうなのが伺える。

 

 ここから少しの間ドッグファイトが続く。地上を見ると、トレイラーにもあった通りクレーターに出来た湖がある。また、川の近くには敷地のような物も見える。
 少し前の話になるが、広域レーダーは詳細マップ画面と同じく等高線の地図で表示されるのね。

 

 敵を倒していると、ゴーレム隊2番機「BROWNIE」の無線が。顔写真も表示されるが、ゴーレム2は女性である。トレイラーに出てきたタンクトップの女性は髪がベリーショートだったが、ゴーレム2は普通~ややショートだ。

フレアで敵ミサイルを回避

 ゴーレム2の無線の直後、トリガーがフレアを使って敵ミサイルを回避する。画面右下の機体アイコンの下に2つのアイコンがあり、フレアを使うと右側のアイコンの表示が変わった。『7』ではフレアのリロード状況が表示されるようになったのに加え、2回連続で使用できるようになっている?
 あと、解説付き動画によるとザコ敵すらもフレアを使ってくるので、余裕がある時は着弾をしっかり確認する必要があると思われ。

敵が消える?

 ゴーレム2の無線の後もドッグファイトが続くが、レーダーを見てると、敵の機影が消える時がある。レーダーから消えた時に該当する敵に目を向けると、その敵は雲の中に入っていた。なお、敵が雲の中に入ると目標コンテナもぼやけて表示されるっぽい。なお、味方の機体も雲に入るとレーダーから消える模様。
 また、自機が雲の中に入るとレーダー上の機影が全て消えた(厳密には見えるか見えないかギリギリの所まで表示が薄くなった)。一方でミサイルは雲の中に入っても変わらず表示されるようだ。

雲の中ではキャノピーが凍る

 1次ミッション終盤は雲の中を飛ぶ時間が長くなるが、雲の中を長時間飛んでいるとキャノピーが凍りついて視界が更に悪くなる。ちなみに、キャノピーが凍りつくと「CAUTION ICING UP(着氷注意)」と警告が出る。

アーセナルバード現る

 エルジア軍の編隊を殲滅してミッション終了かと思ったら、多数のミサイルが接近してくる。しかもプレイ動画では3度も時間差で飛んできている。その後にムービーシーンが入り、アーセナルバードが姿を現す。スカイキーパーの無線によると、ミッション3の時点でエルジアはアーセナルバードの乗っ取りが完了したらしい。
 ムービーの後、アーセナルバードはすぐにオーシア軍に向けて無人機「MQ-101」をバラ撒く。MQ-101が近くを通ると独特のエンジン音が聞こえる。味方からは「マジかよ!?」という雰囲気が伝わってくるが、スカイキーパーは「作戦に変更はない。当空域の航空優勢を確保せよ。アーセナルバードを撃破しろ!」と指示を出す。
 MQ-101の猛攻によりスケルトン隊が壊滅、ゴーレム2も被弾する中、アーセナルバードに攻撃を仕掛ける。しかしアーセナルバードもミサイルで応戦して来るので上手く攻撃出来ない。
 攻めあぐねている内にスカイキーパーから撤退命令が出る。なおも続くMQ-101からの攻撃に耐えている所でプレイ動画は終了。

ファミ通プレイレポート&インタビューより

「雲」が駆け引きに影響

 記事を読んでまず注目したのは、「雲の中に入った機体はレーダーから見えなくなる事がある」という記述。『エースコンバット2』では悪天候によりレーダーが不調になるというギミックがあり、『7』では厚い雲の中に入るとステルスと同じ効果が発生するということかと思った。だがプレイ動画を見ると話はそう単純でなく、雲の中を飛ぶのは諸刃の剣であるように思えた。これは空戦に大きな影響を及ぼすのは間違いなさそう。実際、解説付き動画ではキャノピーが凍りついた状態で急降下して「地面にキス」しそうになっている。キャンペーンモードでは雲の中を飛行する必要に迫られる状況があったりするのだろうか?
 あと、インタビューに「雲の中では、ミサイルやレーザーなどの武器はどのような影響を受けるのか」という言葉もあるけれど、例えばレーザーガンポッドの威力が減衰するなんて事が起きるのか?
※余談で、『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』では敵機が雲に入ると目標コンテナが消えて機関砲で狙いにくくなる(レーダーの機影は消えない)らしい。『イノセン・テイセス』での経験も『7』の下地になっているのだろうか?

「モノ」としての無人機

 ファミ通のプレイレポートによると、MQ-101が自らを盾にしてアーセナルバードへの攻撃を防ぐ様子を見られるそうだが、プレイ動画を見ると、アーセナルバードのプロペラにミサイルを撃つとMQ-101がプロペラの前に立ちはだかる様子が確認できる。MQ-101が捨て駒、あるいは「しょせんは機械・消耗品」という感じに扱われているのは過去作品の無人機と一線を画す(過去作品の無人機はあくまで攻撃のために利用されていた)。
 人じゃないからこその使い方をされている無人機に、「最後の有人戦闘機」と言われたF-104 スターファイターがどう位置付けられるのか?

当事者のもう片方の主張

 ストーリーについて。E3 2017トレイラーでは、エルジアが軌道エレベーターを占拠したというニュースで「大陸戦争の繰り返しか?」と思うが、その後にエルジア王女コゼットの「オーシアの攻撃は無差別に行われている」と主張が流れる。戦争の当事者のもう片方、それも国の中心人物の主張が“ゲーム内で”語られるというのは『4』『5』『6』と異なる(『5』のアレは『7』とはまた違うと思う)。
 オーシアの行動、そしてコゼット王女の主張が、トリガーにどう関わるのか? 戦争の実態を知ったことで、エンブレムや所属を捨てて「爪痕の三本線」を掲げることになるのか? そういや、オーシアによる無差別攻撃(+ベルカの焦土作戦)は『ゼロ』におけるターニングポイントとなったが……。

 

 あと、ミッション3の日付が2019年5月ということは、環太平洋戦争の全情報の開示がまだ行われていないという事になりそうだ。Twitterのフォロワーの方が以前に呟いていたが、環太平洋戦争の記録は『7』のストーリーに何らかの形で関わるのだろうか?(環太平洋戦争は、2010年当時のタカ派(軍縮反対派)にとっては黒歴史になっていると思われ)

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