同人&インディーゲームオンリーイベント「デジゲー博2016」が11月13日に秋葉原UDXで開催された。
同人ゲームサークル「Project ICKX」が、衛星写真等を用いずに風景の精密な描画を実現した霊峰富士を巡るVR対応フライトアクション『Concept Model 1 -VR Review-』を出展するということで、スペースにお邪魔させてもらった時の様子をレポートする。
まずは今回の「Project ICKXのしてやったりポイント」の紹介。デジゲー博の会場は秋葉原UDX2階のアキバ・スクエアだが、会場の窓ガラスには写真のようにポスターが貼られていた。
で、Project ICKXは写真の左奥のスペースに配置されたワケなのですが、会場の外からICKXのスペースに近づいてみると……
『Concept Model 1 -VR Review-』試遊台の画面を映した大型モニターが会場の外に向けて置かれていますた。
ああそうそう。今回はプロジェクタ持ち込まないよ。
— EFFY開発チーム (@effy_staffs) November 3, 2016
モニターは持ってく。しかも2枚。
イクスらしい斜め上を錐揉みで抜けてく感じなのでシクヨロ。
写真撮ってあげてね。
今回はプロジェクターではなくモニターを使う、それも2枚と言っていた意味がコレか!
この宣伝モニター、「こうかはばつぐん」で、ここを通る大人も子供もおねーさんも映像につい目を釣られて、足を止める人もいましたねぇ。
してやったりな所を写真に収めたら会場内へ。中は熱気がプンプン籠もっており、入場してしばらくの間は汗が止まらなかった。
試遊台には『CM1』の核である「富士山ビューワーVR」を開発した「合資会社VoxcellDesign」の中の人とICKXのメインスクリプタプログラマの【FROSTさん】が付いて、試遊する人にHMDを装着したり『CM1』の説明をしていました。
これだけの展開をすれば当然人が集まるもので、13時の時点で試遊の列が50分待ちになっていたそうな。
スペースの写真を撮っていたところ「終了時刻までに試遊出来ないかもしれませんよ」と言われたので、慌てて並んで私もVRを試遊しました。体験版の中身は、富士山上空からスタートして夜までの間3分ほどを自由に飛べるという物。マップの範囲は、ゲーム画面のスクリーンショットを見ての通り関東地方の大半と西は静岡・長野まで。
従来のフラシューは頭の位置が固定されているわけですが、VRでは例えば横を向いた時に「もうちょっと見えないかな?」と体を伸ばすとそれに応じてカメラも動く、コックピットの計器類に顔を近づけるとそこが拡大して表示される。VRで飛ぶとコックピット視点の臨場感がこんなにも増すものなのか。
VR酔いはどうだったかについては、今回はのんびり飛んだだけなので保留で。戦闘で激しく動くと話が違ってくるかもしれない。
さて、『CM1』を試遊した人から「CM1スゲー」とか「正直VR舐めてた」という声が聞かれるが、その一方でVRゲーを展示することの大変さも垣間見た。
VRは試遊の待ち時間が長くなりやすい。フライトシューティングは操作説明をする必要が多いけれど、そこにHMDの装着が加わったことで試遊に掛かる時間が増え、試遊の列は最終的に十数人――70分弱待ちまで伸びた。なお、今回の試遊では衛生面の配慮から通称「使い捨てニンジャマスク」を着用したその上にHMDを被るようになっていたのだが、HMDを被った時にニンジャマスクがズレて被り直すこともあった。
また、HMDを掃除するために大量のメガネクリーナーを用意したり、VR酔いを起こして万が一の事態になっても対処出来るようにエチケット袋ならぬエチケットバケツ、更に嘔吐物を処理しやすくするための凝固剤も用意したりと、あれこれ考慮しておく必要がある。
あと他サークルでの話になるが、HTC Viveを使っていた所で他サークルのViveセンサーと干渉して動作に不具合が起きるトラブルがあったとか(cf.FA SPT130)。【資材部の人】によると干渉のリスクを減らす方法はあるとのことだが、出展者と運営双方で対策を考える必要がありそうだ。
デジゲー博の終了時刻が近づいた所で、ICKXの中の人による展示飛行を実施。さすがに攻める攻めるw
※準備に追われていたので、本番の環境でまともに飛ぶのはこれが初めてだったとのこと。
『Concept Model 1』の美麗な映像に度肝を抜かれた人の中には遠方に住んでいる人もいると思われますが、『CM1』の委託頒布、始まってます。
コメント