焼き物の美味しさと、明らかに割安な値段で二度ビックリするお店 品川区大崎駅「めしや秀月」
2012.11.172013.07.27
先に簡単なまとめを書いておくと、秀月は
料理は期待していた通りに美味しく(また驚きもあった)
会計の際、その破格っぷりにみんな真顔になる
――というお店だった。身内びいきとかじゃなくホント良いお店だと思いますよ。
記事に記載したメニューの価格は、2013年7月27日の時点で【
お店のホームページ 】に記載されているものです。
秀月はカウンター席が6席、テーブル席も6席 と小振りなお店。テーブル席に腰掛けたところで、まずは前菜のノリで「豆腐とわかめの和風サラダ(500円)」を注文。
イメージ通りさっぱりとした味わいの「豆腐とわかめの和風サラダ」
それと同時に、ICKXの中の人が絶賛していた「鶏ねぎま串(120円)」と「関西風お好み焼き・豚玉(500円)」も注文。
鶏ねぎま串
秀月の焼き鶏は一般的な串(15センチ)ではなく大串(18センチ) を使用している。この鶏ねぎま串、最初の一口を食べたら自然と笑みが溢れる……という位に肉が柔らかくって美味しい。
せせり串(日替りメニュー)
鶏ハツ串(150円)
焼き鳥は他に2種類を食べたのだけど、ハツ(右写真)もその食べやすさにビックリさせられた。確かに弾力はあるのだが、コリコリっとした感覚は皆無 でねぎまとかと同じように食べれてしまうのだ。
焼くのはあくまで注文を受けてから
秀月の焼き鳥はなぜ肉が柔らかいのか? 店長の紫季さん曰く「焼き鳥屋によっては提供時間を短くする等の理由で予め素焼きを行う店もあるが、秀月は注文を受けてから始めて肉を焼く 事で柔らかさを実現している」なんだそうな。
なお、素焼きを行わない場合は在庫リスク――デッドロス発生リスクを背負う事になるのだけど、それでも仕上がりに拘りたいからこのスタイルを採ったそうである。
丼はやらないのか?
あと余談で、この焼き鳥を食べればご飯が欲しくなる人は多いと思われるし、実際「焼き鳥丼にしてみてはどうよ?」という声も上がっているという。しかし、焼き鳥丼は“すぐ”始める事は出来ないそうな。理由は「丼をやるにはタレのストックが足りない」 から。
でも丼をやる事は考えているので、この先営業日数を重ねてタレのストックが増えてきたら、焼き鳥丼がメニューに加わるかもしれない。
「手間の勝利」なお好み焼き
ねぎま串を食べた次は「関西風お好み焼き・豚玉(500円)」。
お好み焼きなので表面はカリッとしているが、中身はものっ凄いふわトロだったりする(それでも形は崩れない)。この食感の理由は食べてみればお分かりになると思われるが、ICKXの中の人曰く「手間の勝利」 。
その食感(口当たりの良さ)ゆえに、他のお好み焼きと比べ軽い感じ がして箸が進む進む。これは人によっては2枚連続で食べれるかもしれないし、実際、昨日テーブルにもう一枚置かれていたら私は手を出していたと思う。しかし、他のお好み焼きと同じく腹には溜まる ので、もう一枚行っちゃうかどうかは胃袋と相談して決めるべし。
見た目に裏切られた唐揚げ
食感と言ったら「鶏一枚肉丸ごとからあげ(500円)」もちょっと面白かった。
唐揚げと言うのだからカリカリしてそうに見えるのだけど、口に運んでみるとしっとりした衣だったという。中身のもも肉は柔らかくジューシーな仕上がりで、ご飯と一緒にがっつきたくなる一品である。なお、この唐揚げはランチタイムには定食として提供されている。
そして宴は続く
この後も色々話を聞きながら、手当たり次第に秀月の料理を堪能した。
ポークフランク(300円)
メニューに書いてある通り、ケチャップやマスタードを付けなくても充分ウマい。ソーセージ好きの私としては、これだけでもご飯3杯はイケる!
ニラ玉風鉄板オムレツ(日替りメニュー)
餡が掛かったニラ・もやし・玉ねぎ(?)が具のオムレツ。昨日食べた物の中では繊細な味という意味で大人な食べ物だったかもしれん。
屋台風やきそば(400円)
たっぷりの鰹節の下には干し桜えびが埋もれている。
次の2つは我々のテーブルではなくICKXの中の人が注文した物。
鶏鉄板焼・肝(日替りメニュー)
亀戸「菜苑」の【純レバ 】とは正反対のシンプルな味付け。それゆえにレバー独特の風味も感じやすい ので、これは人によって好みが別れる(私は「ちょっと摘むくらいなら」というトコロ)。
ごはんセット(白めし・味噌汁・漬物で250円)
ピーマン肉詰め鉄板焼き(580円)
初回訪問時ではこの「ピーマン肉詰め鉄板焼き」は日替りメニューだったが、後にレギュラーメニュー入りを果たす。
玉子焼き?
……とまぁこんな感じでうめぇウメェ言いながら秀月の料理をモシモシ食べたのでありますが、食事も後半に差し掛かった所で、昨日最も面食らったと言える料理と遭遇した。その料理の名は「出汁仕立てふわふわ玉子焼(450円)」。
あえて記事にはモザイクを掛けた写真をアップ(クリックでモザイク無しの写真を表示)。知識が無くてこの料理を頼んだら、おそらく( ゚д゚)ポカーンとなると思われ。私も解説を聞いて「?」を吹き飛ばせたクチでw 料理の方は「フワ→ジュワ~」という食感で、出汁の味わいの後に卵の甘さも感じる代物で美味しゅうございました。
ご一緒した人も言っていたけど、この玉子焼きは料理自体の美味しさの他に会話のネタにもなるという意味でレギュラーメニュー入りさせるべきだと思う(後日この玉子焼きはレギュラメニューに昇格しました)。
シメと言ったらこの2つ
そしてシメに梅茶漬けとデザートの「アイスクリーム」を胃袋に収めて第1回秀月オフは終了。
梅お茶漬け(400円)。梅と鮭の2つから選べるのだけど、昨日は諸事情により梅のみの提供。
お茶漬けに使われている梅は、普段から梅干しを食べている人には好評で、私もわさびを少し入れると好みの感じになって美味しく食べられた。なお、お茶漬けのわさびは凄く効きが良い ので少しづつ入れるのが吉。私含め全部入れた人は皆エラい目に遭った(汗)
シメのデザート「本日のアイスクリーム(280円)」。昨日はバニラとクッキークリームの2つから選択可能で、私はクッキークリームを注文。
アイスクリーム(デザート)にもお店はこだわっていて、お客さんがアイスを食べたという満足感がしっかり得られるよう ラクトアイスや氷菓ではなく「法令上の 」アイスクリームを提供するようにしているという(脂肪分の有無でコク・旨みの感じ方が変わるからなぁ)。
そして真顔になる会計時
満腹満足したところでラストオーダーの23時を回ったのでお開き、会計へ。料理をあれこれ食べたし、更に1杯1,600円する大吟醸酒を頼んだりしたのでそれなりに掛かるかなぁと思いながらお札を取り出す準備をする。
が、昨日のお代は一人当たり3,000円 で、料金を聞いた時は実際にみんな真顔になった。改めてメニューを見直すと、秀月の食べ物はMaxでも500円なんだな(2013年7月現在は一番高い物で580円)。……正直言って安過ぎじゃね? これでホントにお店が回るのか逆に心配になるレベルだったりする。
あとがき
以上で秀月の初レポートはおしまい。なお、レポートを見て「肉ばっかりだが魚は無いのか?」と気になった人もいるかもしれないが、魚系メニューもこの先導入する予定 とのこと。同様にお酒も数を増やしていく模様(厨房に置いてあったシェイカーを見るに、ビールや日本酒の他にカクテルも出すつもりかな?)。
繰り返すが、秀月は「本当にこの値段でいいの?」と思うほどコスパが良過ぎる。食い専の人でも3,000円出せば充分腹を満たせるだろうし、お酒のラインナップもこの先拡充が期待出来る。ただ、秀月が発展するには当然お客が必要である。東京ビッグサイトや秋葉原からなら電車一本で行ける場所なので、
美味しい焼き鳥が食べたい。
なまら声が良い店員さんとトークしながら酒を飲みたい。
――という人はぜひ品川区大崎の「めしや秀月」へ!……とステマならぬモロマをしたところで筆を置くことにする。
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