片渕須直監督がシリーズに三たび参加 『エースコンバット7』で脚本を担当!

エースコンバット7
  • 2015年12月18日:ファミ通インタビュー完全版のリンクを追加。
  • 2017年3月10日:ダ・ヴィンチニュースのリンクを追加。
『エースコンバット7』暫定タイトルロゴ

 先日の「PlayStation Experience 2015」で発表された、8年ぶりのナンバリングタイトル新作『エースコンバット7』。12月10日発売のファミ通1410号に河野プロデューサーのインタビューが掲載された。
 また、同日に【公式サイト】がオープン。対応ハードがPS4専用であることも発表された。

『エースコンバット7』開発陣インタビュー完全版! 「3つの軸を追求します」 - ファミ通.com
2015年12月10日発売の週刊ファミ通で第1報が載った『エースコンバット7』。記事内に掲載した、プロデューサー・河野一聡氏へのインタビューの完全版をお届け。

脚本は片渕須直監督が担当!

 ファミ通の記事には驚くべき事が書かれていた。『エースコンバット04』のサイドストーリー(ムービーパート)制作や『5』本編の脚本を手掛けた片渕須直監督が『7』の脚本を担当する!

ファミ通.com – 『エースコンバット7』開発陣インタビュー完全版! 「3つの軸を追求します」”より

片渕須直監督
「『エースコンバット04』、『5』は自分の仕事の転換点となった思い出深い作品です。その同じ世界に戻ってくることができました。懐かしい河野さんやメインスタッフの皆さんには、こちらの仕事場近くまで来ていただいてミーティングを繰り返し、ストーリーの概要を共有できるところにまですでに達しています。新しい登場人物たちをよろしく、と皆さんに早く述べたい気持ちでいっぱいです。」

2016年12月の第2報の後、河野Pのインタビューで片渕監督とのやり取りの一部が語られた。また、2017年3月の「ダ・ヴィンチニュース」での監督の話と合わせると、監督は自身のメカミリ成分を充足させる意味で、河野Pから脚本家探しを依頼された時から自分で引き受ける気マンマンになっていたのではなかろうか?

ファミ通.com – 『エースコンバット7』で目指すものとは? PSX会場で河野一聡氏に直撃【PSX 2016】”より

片渕監督がお忙しいことはわかっていましたので、最初は監督に「今度、新しい『エースコンバット』を作ることになりました。監督はお忙しいと存じておりますので、誰か、監督のようにミリタリーの知識がありつつ、脚本をお願いできる方をご推薦、ご紹介していただけませんでしょうか?」とご連絡させていただいたんです。そうしたら「残念ながら、そのような人物は見当たりません。私がお引き受けします」とお返事をいただきまして。

ダ・ヴィンチニュース – 『この世界の片隅に』片渕監督に「もの凄い“嫉妬心”しかない」。『機動戦士ガンダム』富野監督は「すず」をどう捉えたのか?【後編】”より

富野: そして、僕のようにメカから戦争を見ていた人間が舌を巻いたワンカットが、『この世界の片隅に』にはあります。よく空襲のシーンを挙げる人がいますが、全然わかってない。「戦艦大和の正面からのワンカット」がそれです。ちゃんと意味が込められていて、それをワンカットに収めたのはすごいですね。あの大和に乗っている兵員の大きさ。それがもの凄くリアルに動いていて、軍艦上の日常がストーキング出来ているんです。
(中略)
富野: 呉の町にいる人、大和を作った人たちは、実際にああいう様子を見ているはずなんです。あれは「メカ好き」の絵じゃないんです。メカのシーンなんだけど、呉の軍港と町を描き続けている中での日常のシーンなんですよ。
(中略)
片渕: 僕はメカ好きではあるんですよ。むしろ飛行機とかもの凄く好きなんですけど、それを表に出してこの映画を作ると、すごく恥ずかしいことになるな、という意識は強くあったんですよね。

片渕監督とエースコンバットの関わりについては、監督が「WEBアニメスタイル」で2009年9月~2012年8月に連載していたコラム「β運動の岸辺で」の中で回想されている。なお余談で、『エースコンバット04』のサイドストーリーが『BLACK LAGOON』のアニメ化のGoサインが作者から出る決め手になったのだとか(cf.コラム最終回)。
WEBアニメスタイル | β運動の岸辺で[片渕須直]第134回 空を飛びわたるものの夏
 それこそ『魔女の宅急便』以来の懸案だった『アリーテ姫』が完成して、フィルムの形になりはじめてくると、ずっとずっと頭の中のかなりの部分を占め続けてきたものを片づけるときが来た感じがした。

 また、BGMはシリーズでお馴染みの小林啓樹氏が担当するとのこと。

ファミ通.com – 『エースコンバット7』開発陣インタビュー完全版! 「3つの軸を追求します」”より

小林啓樹氏
「皆さんこんにちは。小林啓樹です。『エースコンバット7』、ご覧いただけましたか? あの青い空を自在に飛び回り、雲を突き抜けたその先にどんなドラマが待っているのか。上質な音楽で演出していきますので、ぜひ楽しみにしていて下さいね。」

物語の舞台はエースコンバット世界

 気になる作品の舞台だが、『7』はエースコンバット世界が舞台になる。ナンバリングタイトルだからこそエースコンバット世界を舞台にするということか。
「Get Ready for Take Off」トレイラーに登場したF-22Aにはオーシアと思しき国籍マークが、フランカーにはエルジアと思しき国籍マークが描かれていたが(cf.ファミ通.com)、これで疑問の1つが解消された。
 ただ、時代についてはまだ伏せられている。『3』の時代である2040年より前の話か以降の話であるかが気になるところだが、機体のコックピットがコフィンシステムではなく現行機の物であること、また現実における軌道エレベーターが2031年に開通を目指しているという点から、『3』より前の時代である可能性が高いか? なお、インタビューで河野Pは「軌道エレベーターの実現を計画している日本の建築会社に話を聞きに言った」と語っており、日本企業としては大林組が2012年に軌道エレベーターの構想を発表しているが、そこでは2050年の実現を目指すと書かれている(cf.Wikipedia)。

 あとインタビュー完全版において「軌道エレベータを実現する場合、赤道直下が望ましいという説を聞いたことがありますが……。」と触れられているが、軌道エレベーターの基部がメガフロートであるかどうかも『3』に関わるポイントだったり。軌道エレベーターとセットでメガフロートも実用化され、『3』の大規模居住型メガフロートに繋がっていくとか。

いわゆるリミッターカットを実装?

 また、操作に関してコブラやクルビット「ワンボタンの入力で誰でも簡単に出せる必殺技のようなものではなく、上手な方が操縦を駆使して実現できる」と語られている。同人フライトシューティング『VERTICAL STRIKE』でやってる「リミッターカット」のような物が『7』に実装されるということだろか?

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