正式タイトルと共にXbox OneとSteamでのリリース決定も発表された、ナンバリングタイトル新作『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』。
今回のニュースと同時に、「PlayStation Experience 2016」で発表された「War is taking off トレイラー」に新カットを追加したロングバージョンが公開されたので、本記事ではその新カットの内容をざっくり解析してみる。
「War is taking off トレイラー(ロングVer.)」ざっくり解析
11秒
どこかの砂漠。地面に描かれた方位計と思しき物と滑走路が見える。ミハイ(老兵)のSu-30SMが着陸する場所か?
23秒
女性スタッフの二人に支えられながら、ミハイが酸素マスクで息を整えている。これまでは分かりにくかったが、ミハイの顔には左のこめかみ辺りから頬にかけて大きな傷跡がある。
37秒
これまで出てきたのとはまた違う山岳地域の風景が映る。
44秒
インテリ眼鏡マンは語る。「このスーツでは駄目だ」「これではまだ彼は全能力を発揮し得ない」。
インテリ眼鏡マンの台詞の後に出てくるのは、ミハイが着ている近未来なフライトスーツをモニターしている様子か? ディスプレイにはスーツの耐G性能に関するデータが表示されている。どうやら老兵のスーツは高齢パイロットが戦闘機動に耐えられるようにする事を目的の1つにしているようだ。
48秒
軌道エレベーター周辺での空戦シーンの後、誰かが箱を運んでいる。工具箱か、それとも何か特別な物が入っているのか?
49秒
タンクトップの女性が語る。「じいちゃんが放って寄こした雑誌にはこう書かれていた」「今に、自分の手で操縦桿を握る人間なんていなくなる日が来る」。
その後に映るのが、じいちゃんが放って寄こした雑誌か? 雑誌の名前は「OUR SCIENCE」。ドローンを特集した号である。
ちなみに、「OUR SCIENCE」はエースコンバット公式Twitterで連載されてた「エースコンバット20年の飛行史」の最終回で登場してましたな(cf.公式Twitter)。
52秒その1
格納庫の前でタンクトップの女性が同僚と話している。格納庫の中にあるのはF-15か?
その次に女性の顔のアップ。左目の下に黒い3本線が付いている。これが「白の3本線」と関係していると考えるのは深読みのし過ぎだろうか?
53秒
PSX2016版にも出てきた「RQ-1 プレデター」と形状が近い無人機の5機編隊。「格闘戦をやめて逃げろ!」の台詞は、雑誌に書いてあった通りに空中戦の主役が無人機に移りつつある事――生身の人間に対する無人機の優位性がハッキリしてきている事を示唆しているのか?
55秒
F-15と「Su-30SM UNKNOWN」のドッグファイト。追い掛けられているF-15のコックピット視点が追加された。先のハンガーのシーンで女性とF-15が一緒にいること、そして無線の声から、このF-15に乗っているのは女性か?
ちなみに、このシーンに出てくる警告音は『アサルト・ホライゾン』のキャンペーンモードにおけるミッション進行の警告音と同じっぽい。
1分19秒
軌道エレベーターを防衛する超巨大プロペラ機「FAS(アーセナルバード?)」から放たれる無人機「MQ-101」との戦闘シーン。
画面中央にミサイルアラート時のマーカーのような物が表示されるが、このシーンではミサイルを撃たれていない模様。マーカーの色はオレンジ(ミサイルアラートのマーカーは赤)で、レーダー上のミサイルのようなアイコンと動きがリンクしている。このマーカーは何を示しているのだろか?
1分26秒
空母とその護衛艦。PSX2016の試遊版は発艦シーンからスタートしたようですな(cf.ファミ通.com)。
1分27秒
F-104 スターファイターがどこかの基地に向かう。この基地は陸地側と沖の埋立地(?)の2つで構成されているみたいだが、埋立地の方は公式サイトのスクリーンショットに写っている基地と同じ場所のようだ。
1分31秒その1
牢屋の中にタンクトップの女性。PSX2016版はカメラが正面だったのが、今回は女性の右手側から映している。
1分31秒その2
タンクトップの女性に「雲の渦の真ん中で」の話をしていた男性が、離陸前の機体のそばにいる。このカットだと左腕の腕章に書かれているのが「44」であるのがハッキリ分かる。
1分33秒
薄暗い海岸で、女性が一人手を付いて座り込んでいる。その後姿は打ち拉がれているように見える。
パッと見、直感では海岸の女性はエルジアの重要人物の女性と同一人物である気がするのだけど……。海岸の女性は髪を後ろで編んでいるが、エルジアの重要人物も髪を後ろでまとめているかな?
老兵の実験内容は無人機への対抗策でもある?
記事の締めとして、気になった箇所を考えてみる。
追加カットで老兵が参加している実験の中身がまたちょっぴり明らかにされた。上で書いた通り、老兵のフライトスーツは高齢パイロットが戦闘機動に耐えられるようにする事を目的の1つにしていると考えられるが、言い方を変えると、老兵に全盛期(若い頃)の戦闘能力を取り戻させようとしているのではないかと見ることも出来る。
また、「今に、自分の手で操縦桿を握る人間なんていなくなる日が来る」「(無人機との)格闘戦をやめて逃げろ!」の台詞も合わせると、老兵のフライトスーツの研究は、現役パイロットの肉体的限界を向上させて有人機と無人機の差を縮めるというのも目的になっているのではという気がする。逆転とまでは行かなくても、差を縮められればそれだけ生存確率が上がるわけですからな。
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