東京ゲームショウ2013で『エースコンバット インフィニティ』は空戦ミッションと対地攻撃ミッションがプレイ出来る試遊台を出展しているのだけど、この2ミッションのプレイ動画がYouTubeで公開されたので、毎度ながら内容を解析してみる。
東京ゲームショウとの相違点
本題の前に注意書きしておくと、今回公開されたプレイ動画は東京ゲームショウ初日のファミ通LIVEで披露された映像(試遊台も?)と一部違いがある(cf.ファミ通LIVEでのゲームプレイ映像から情報を引き出してみる[エースコンバット インフィニティ])。
- プレイ動画の音声と字幕は英語。ファミ通LIVEでは日本語だった。
- 空戦ミッションの動画はミッション前半部分がカットされている。
- カットされたと言うほどではないが、『エスコンINF』にはデブリーフィング画面も存在する。
ミッション2:渡り鳥-Great Migration-(空戦ミッション)
空戦ミッションの舞台はどこかの島。敵の増援として現れたらしいMiG-21とMiG-29と交戦する。プレイヤーが登場しているのはF-14で、敵を出会い頭に特殊兵装HVAA(新登場の兵装?)で撃墜。
BGMは『エースコンバット2』や『5』のアーケードモード寄りのアツい物となっている。
プレイヤーはボーンアロー隊の新人
画面を見ると僚機の姿を確認出来るが、
- BONE ARROW 1:VIPER(ヴァイパー)
- BONE ARROW 2:OMEGA(オメガ)
- BONE ARROW 3:BRONCO(ブロンコ?)
――となっている。あと無線に度々出てくるGoodfellow(グッドフェロー)が航空管制を務めているようだ。
そしてプレイヤーだが、敵全滅後の会話から「ボーンアロー隊の新人」で「Reaper(リーパー)」という名前だそうな。
新要素「データリンク」
さて動画の始めでHUDに注目すると、中央下に「DATA LINK:ACTIVE <<OMEGA>>」と表示されている。
ファミ通LIVEでの河野プロデューサーの説明によるとデータリンクは『エスコンINF』の新要素で、味方が近くにいると発動し、データリンクしている間はミサイルの誘導性能がアップするなど有利な効果が得られるとのこと。
ちなみに、データリンクが発動するとレーダー上ではリンクした味方と自機が青い線で繋がり、僚機のコンテナにも「LINKED」と表示される。
VIPERは有名人?
『アサルト・ホライゾン』と比較すると、敵の無線が復活している。
15秒のところで敵が
「ヘビのエンブレムが見えたぞ」
「気を付けろ。奴ら(ボーンアロー隊)は思った以上に強い」
「ヴァイパーだ!奴は歴戦のエースだ」
――と話していることから、ボーンアロー隊1番機のヴァイパーは傭兵たちの間で有名人らしい。
ただ、29秒のオメガの台詞によると、ヴァイパーは借金の返済に追い立てられる人物でもあるそうな。
UIは『アサルト・ホライゾン』のも一部流用
ここでインターフェースにも目を向けてみると、従来のUIをベースとしつつ、
- ターゲットロケーターに敵機の名前が表示。
- ミサイルを撃たれると、画面中央に敵ミサイルの方角と数が赤いマーカーで表示される。
――と『アサルト・ホライゾン』のUIもミックスされているようである。
変更点は無いかというと、敵を撃破すると「DESTROYED」の右下に獲得したスコアが表示されるようになっているのが確認出来る。
なお、目標変更ボタン長押しでの敵注視のカメラワークは見たところ従来の物に戻っているみたいだ(『アサルト・ホライゾン』のは妙な感じで使いにくかった)。
また、敵の目標コンテナの下に緑のゲージが付け加えられているが、これは敵の耐久力を示している。あと僚機が狙っている敵は『エースコンバット5』や『6』のようにコンテナの左側に矢印で表示されるらしい。
ACAHのオイル演出は条件を満たせば発生
1分02秒で見られる通り、『エスコンINF』でも『アサルト・ホライゾン』の「敵機撃破時に画面にオイルが付着する演出」は採用されている。ただ、第4弾トレイラーも見ると条件があるようで、
- 撃破した敵機との距離が近い。
- カメラが敵機に向いている(第4弾トレイラーを参照)。
――の2つを満たすとオイル付着演出が発生するようだ。
ボーンアロー隊はブラックな職場?
敵を全滅させた後、ヴァイパーとグッドフェローが「リーパー(プレイヤー)は使い物になるか?」という話をするが、字幕を追いかけると、リーパーの前任者はグッドフェローにムチャ振りされた結果ドロップアウトしたらしい。
ボーンアローの面々はひと癖ふた癖ありそうな感じがするけど、彼らを管制するグッドフェローも大概だったりする!?
ミッション4:厄災の記念碑-Stonehenge-(対地攻撃ミッション)
2つめは対地攻撃ミッション。ミッション4でストーンヘンジ攻撃とは随分展開が早いなと思う。あと今のゲームエンジンでストーンヘンジを描くとメカメカしくなるな。
BGMは『エースコンバット04』の「ストーンヘンジ攻撃」をアレンジした物で、このミッションのBGMが第4弾トレイラーに使われたのだと思われ。
使用機体はA-10、特殊兵装はFAEB。
ストーンヘンジ攻略法は『エースコンバット04』と変わらず?
動画の冒頭でAWACS(ミッションの最後で「スカイ・アイ(『エースコンバット04』の「スカイアイ」と同一人物かは不明)」と判明)が
「ECM施設を破壊! 今なら砲台をロックオン可能だ。攻撃を許可する!」
と言っていることから、ミッション4は動画よりも前の段階がある事が分かる(試遊台も前半部分はカットしたそうな)。また、「ECM施設を破壊」とあるので、ストーンヘンジの攻略法は『エースコンバット04』とそんな変わっていないようだ。ただ、ストーンヘンジの敷地内には対空火器がわんさか加わっているけど(汗)。
あと動画や無線によると、攻撃対象の砲台は7つで、『04』と同じく1つは始めから壊れているようだ。
ストーンヘンジがニンバスを撃っている?
設定によると、ストーンヘンジは砲弾によって用途を隕石迎撃や制空兵器に変える事が出来る。で、空を見ると『エースコンバット6』のニンバスの爆風っぽい物が見えるのだが、『エスコンINF』ではニンバスのような弾を使っているってことか? レーダーを見ると砲撃の効果範囲を表しているような赤い円が表示されているのが分かる。
リッジバックスと共同戦線
ミッション4では地上部隊の他にASF-X震電Ⅱを駆るリッジバックスと共同戦線を張っている。リッジバックスの面々は次の通り。
- RIDGEBACKS 1:SLASH
- RIDGEBACKS 2:EDGE(女性)
- RIDGEBACKS 3:FENCER
- RIDGEBACKS 4:AXEMAN
また、無線からリッジバックスは「Single Line(一本線)」という通り名が付いているらしい。
懐かしい名前も
無線に注意すると、スカイ・アイの他に地上部隊にベルツ中尉やコリンズ軍曹といった懐かしい名前が出てくる。
再びUIをチェック
ここでまたインターフェースをチェックしてみるが、ミッション4のレーダーでは
- 対空火器は黄色、ストーンヘンジは赤丸で表示。
- 敵戦闘機(Su-27)は赤矢印で表示。
- リッジバックスらしいマーカーは白の矢印。
- ボーンアローと味方地上部隊は青色。
――となっている。
ミッション2も合わせると敵航空機は赤色で表示されるのかなと思いきや、ストーンヘンジも赤色で表示されているのが気になる。『エースコンバット04』のように撃破スコアで色分けされるのか?
あとリッジバックスはステルス機である震電Ⅱに乗っているので、自機の後ろに回るとレーダーから消える場面がある(『エスコンINF』では味方のステルスも反映される?)。つーか、リッジバックスは味方なら青で表示されるはずだけど、白で表示されているのは一体?(第4弾トレイラーによると、リッジバックスと撃破スコアを競う場面があるみたいなのだが)
次に2分46秒の所で、画面中央の下に赤字で「RELOADING」という表示が出ているのが見える。画面右下を見ると通常ミサイルがリロード中なので、リロード中に発射ボタンを押すとこう表示されるのだろか?
兵装関連では、FAEBを透過すると「チチチ…」という効果音が鳴ったりする事や照準から、投下型爆弾は『アサルト・ホライゾン』と同じ仕様だと思われる。
それとUIじゃないけど、2分32秒のトコで敵のSu-27がコブラやってますよね?
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