9月18日から東京ゲームショウ2014が始まった。今年の『エースコンバット インフィニティ』は映像のみの出展だが、その「Operation Future Prospect トレイラー」の中にはキャンペーンモードの今後の展開や新機体が盛り込まれている。
……つーわけで、またトレイラーをざっくり解析してみようと思う。
「Operation Future Prospect トレイラー」ざっくり解析
なお、今回のBGMは『エースコンバット3』より「Freefall」。曲が使われた『3』のミッションと後述の衛星兵器を掛けた選曲か?
11秒
無限大(∞)のマークと共に「Operation:Future Prospect」の文字。
12秒
何かの機体の図面が現れる。
14秒
Anything one man can imagine , other men can make real.
意訳すると「想像することは誰でも出来るが、一部の人間はそれを実現させることが出来る」。
16秒
今度は正面からの図。
18秒
Figment wings , desired wings
「想像の翼、希望の翼」
20秒
3つめは上面図。
21秒
Infinite possibilities coming to reality
「無限の可能性は現実に至る」(?)
23秒
今までの図面が合わさった三面図が。
ここでファミ通2014年8月7日発売号(2014年8月21・28日合併号)を振り返ってみる。
“ファミ通2014年8月7日発売号 – 「河野一聡プロデューサーに一問一答!」”より
Q:”ATD-X 心神”に乗りたい!
A:すでに打診中です。実現の可能性は、これからのツメ次第でしょうか。
このような話があったが、この機体は「先進技術実証機 ATD-X(心神)」なのか?
(現時点では)ATD-Xとは似て非なるもの
……というところでメカデザインの菅野氏がATD-X登場についてコメントを出した。この機体、大きく2つの理由から今のところ「実証機(ATD-X)とは似て非なるもの――ATD-?」と呼ぶのだそうな。
今回のTGSトレイラーではこれから展開を予定している様々な新機体が登場しますが、国産機ファンの方はやはりATDの登場が気になる事かと思います。[kanno] pic.twitter.com/kXw1PsfpOX
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
国産初のステルス機であるATD-Xのエースへの登場は、以前から我々開発の悲願でもありました。こうしてようやく報告出来るようになったのも、ファンの皆様の強い御要望があってこそだと思います。ありがとうございます。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
ATD-Xは長い間その存在自体は内外に知られつつも、表舞台に出てはこなかったとても秘匿性の高い機体です。今年7月にTV放映された報道番組で初めてその存在を知った方も多いかと思います。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
しかしそもそもATD-X自体は戦闘機ではありません。日本が今後作る戦闘機には高運動とステルス技術が必要であること、またそれを作る事ができる事を実証する為の機体です。兵装は積めません。しかし乗りたい。我々はこの機体をエースの世界に飛ばしたい。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
戦闘機ゲームであるエースコンバットに非戦闘機であるATD-Xを登場させたいというこの相矛盾する考えを実現するにあたり、防衛省技術研究本部の皆様の御理解と多大なる御協力を賜りました事をここに御礼申し上げます。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
図面をご覧になってお気づきかもしれませんが、先頃公開された試験機をベースにしつつ実物とはあちこち異なっている箇所があります。大きなところはキャノピーや三次元パドルの形状、そして勿論兵装の搭載ですが、これらが何故こうなったかについてはまた別の機会にお話しさせて下さい。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
また、名称についてもまだ現時点ではATD-?とさせて下さい。この機体自体は見ての通り、今の実証機とは似て非なるものです。しかしその遺伝子を継ぐものとお考え下さればと思います。[kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
現実の国産機開発と並行したゲーム開発という、なかなか無い機会に巡り合う事ができ、かつてない興奮と同時に責任も感じております。皆様の期待に応えられる様スタッフ一同頑張りますので、今後とも何卒ご期待ください! [kanno]
— エースコンバット公式 (@PROJECT_ACES) September 19, 2014
25秒
PROJECT ACESロゴ。
27秒(1)
ミッション2のブリーフィングとかに出てきた、ヴェルナー社が開発を進めていたという宇宙兵器の画像。情報の断片をつなぎ合わせると、メガリスと同じく小惑星ユリシーズの残骸を地表に落下させる兵器なのだろか?(今作のは残骸にレーザーか何かを当てて破砕した衝撃で軌道を変えているっぽい)
27秒(2)
今度はブリーフィングの画面。ミッション8「バンカーショット作戦(仮称)」の物っぽい。
28秒
画面左上の戦況情報がアップで映されるが、ゲージの上にミサイルマーク(?)があるなど表示が今までの物とは違っている。
ブラボーチームのゲージが減ったことでアルファチームがリードしたみたいだが?
29秒(1)
雪景色の中で異彩を放つクレーター。その次に【モスクワ・シティ(モスクワIBC)】が出てくるが、キャンペーンモードではこの先モスクワが戦場になるのか?(モスクワはイユーリ地区と近いしな)
29秒(2)
エンブレムの画面。「ダイヤモンド型の中に鷹or鷲と9本のミサイル」「アローブレイズのマークが豪華になった物」とかが映っているが、キャンペーンモードで入手する物なのか? 鳥とミサイルのエンブレムは非常招集ミッション系エンブレムのように3種類存在するらしい。
30秒(1)
ゲーム画面じゃなくてイメージ絵である模様(画像の右下にACE COMBATと思しき文字が見える)。
ASF-X 震電Ⅱが離陸する場面のようだが、後ろに写っているのはストーンヘンジっぽい。隕石迎撃のため再びストーンヘンジが必要になり、これを守るために震電Ⅱが出張っているという絵?
30秒(2)
バンカーショット作戦のブリーフィング画面。
30秒(3)
ミッション5クリア後の次回予告にもあった、QFA-44 カーミラとMQ-90Lのアイコンが映っている画面。クオックスがQFA-44の前方に集まって何かをやる?(前方にクオックスのレーザーを集中させる?) なお、それぞれのアイコンには「DISCONNECTED」の文字が表示されてたりする。
30秒(4)
格納庫の中にシートを被った機体が。シートの中身はこの後出てくる機体か?
31秒(1)
ここからは今後登場すると思われる新機体の紹介。
まず1つめは「Su-37黄色中隊カラー」!(カナードが付いている、主翼に折り畳み部が見当たらない点から多分Su-37)
31秒(2)
2つめは「YF-23A Black WidowⅡ」。YF-23Aの登場はサービス開始日を告知した【「Mission Notice」トレイラー】で示唆されてましたよね。
31秒(3)
3つめは特異なフォルムの機体。B-2やA-12を連想するが、小生の知識ではこれが何なのかは分からない。
32秒(1)
4つめは『エースコンバット04』で登場した架空機「X-02 Wyvern」。エスコンINFがエスコン04を元に作っているならやっぱ出てくるよな。
トレイラーには水色を基調としたカラーリングの機体が出てくるが、これは「ADFX-01 Block1 Morgan」の塗装と似ているような。このX-02はプロトタイプなのか?
32秒(2)
ダブルインフィニティ。この後に……
33秒
尾翼に「炎のたてがみのユニコーン」、機体の番号は「00」、そしてエンブレムの上に「A88」の文字。これはまさか『エリア88』の風間真モデルの機体か? エースコンバットシリーズ19年目(エアーコンバットも含めると21年目)にしてついに『エリア88』とのコラボが実現とな。
そういえば、東京ゲームショウの直前に「∞∞ティザートレイラー」が公開されたが、あれはメビウスの輪が2つではなく「(エリア)88」を表していたのかもしれない。
なお、一瞬「タイガーシャークか!?」と思ったけれど、3枚目の画像の通りエンジンが双発であることから、これは『エリア88』作中における真の2番目の機体「F-5E TigerⅡ」であると思われる。
35秒(1)
エリア88からは他に2機参戦する。
2つめはエリア88随一の対地攻撃のエキスパート、グレッグ大統領モデルのA-10A。尾翼には「ナイフを咥え蝋燭が立てられた髑髏」が。
35秒(2)
3つめはミッキー・サイモンのドラ猫、プレイボーイのラビットヘッドが描かれたF-14!(エリア88に合わせるとミッキーモデルはF-14Aの方か?)
ただ、映像をよく見るとラビットヘッドのマークが『エリア88』および実際にラビットヘッドをエンブレムにしている「アメリカ海軍実験部隊VX-4 Evaluators」の物とはちょっと違う物になっているっぽい。あと気のせいかもしれないが、マークに目線が入っているように見えるのだけど?
ところで、他のエリア88メンバーの機体は出せないのだろうか? ただ、サキはクフィール(乗ってはいないがF-15もある)、キムはハリアー(またはAV-8A)なので、「別機種を代替機として使わない」というポリシーが定められていた場合は実現出来ないか。
[9月29日追記]
「エリア88コラボイベント」のPVが公開された。キムの機体も登場するとのこと。
エスコンINFにリプレイ機能があれば……。
36秒
Near but far existence,brought to life by humans
なお、この画面では無限大「∞」ではなく相似記号「∽」が表示されている。
38秒(1)
CFA-44(またはQFA-44)がADMM(全方位多目的ミサイルシステム)を発射しようとしている。ちなみに背景に映っているのはモスクワ中心部?
ミッション5のデブリーフィングによると、エスコンINFの世界ではCFA-44の存在は広く知られている模様。ADMMは『アサルト・ホライゾン』では空の敵はともかく地上の敵相手には絶大な威力を誇ったが、今作ではどうなるか?
38秒(2)
ADFX-01が出てきたということは、やはりADF-01 FALKENも出てきますよね。ところでADA-01 ADLER(「散弾ミサイルを発射できる機体」として『エースコンバット5』に登場予定だったが、開発スケジュールの都合によりアイデアに留まった。これを元にADFX-01のMPBMが作られたとのこと)が出てくる可能性はあるのだろうか?
38秒(3)
白、赤、金色に続いて4頭目のアイガイオン、「黒」。Moby Dick――マッコウクジラ本来の体色かと思ったが、マッコウクジラの体色は灰色とのこと。
38秒(4)
何かが地表に衝突したシーン。例の衛星兵器によるものか?
39秒(1)
とある機体の後方と下部(背面)の白黒画像。最初に見た時は『エースコンバット3』の「デルフィナスシリーズ」またはXシリーズの「YR-99 Forneus」のどちらかで、エスコンINFが2019年~2020年の話だからForneusかと思った。後で確認してみると、画像の機体は垂直尾翼が1枚のみのようなので(Forneusは外側に開いた尾翼が2枚)、これはデルフィナスシリーズの機体であるようだ。
39秒(2)
30秒(3)の続き? COFFIN SYSTEMの表示が。ここでアイコンに注目すると、人間の後頭部に直接ケーブルを繋いでいる絵に見える。右の画像は『エースコンバット3』の出撃時(コネクテッド時)の画面だが、通常のENSI規格のアイコンと今回のアイコンを見比べると、今回の物がちょっと異様に見える。
で、ここで「東京ゲームショウ2013」で公開された「Ulysses disasterトレイラー」を振り返ってみると、2分07秒の所で「女性の後頭部にコネクターらしきものが映っている画像」が出てくる。当時は「『エースコンバット3』のオプトニューロンのようなものが出てくる?」と言ったものだが、今回のアイコンもオプトニューロン(ダイレクテッド)を示す物なのだろうか?
39秒(3)
これまで出てきた事がない人工衛星が。なんとなく衛星の下部からレーザーが発射されそうな気がするのだけど、もしくはQFA-44等を遠隔操作するのに使われている通信衛星か?
40秒
Near but far skies,made birth by many stars
無限大「∞」、相似「∽」ときて今度は縦線・バーティカルバーが2本「||」(または双柱記号「?」)。縦線が2本と言えば、エスコンINFのタイトルが発表される前のティザーサイトで英文のfellのlが縦線になっていたけど、それと関係があるのか?
なお、双柱記号はレイアウト上の区切り、C言語の演算子だと論理和を表し(※情報提供:yhmさん)、またバーティカルバーを2本合わせたものはSQLだと連結を表すとのこと。
41秒
『エースコンバット インフィニティ』タイトルロゴ。
48秒
今回のトレイラーの〆は「宙に浮く巨大ちくわ」。
コメント
いつも楽しく読ませていただいております。
ちなみに双柱記号は、C言語の演算子では論理和を表したりもします。
2013年のティザーから、ずいぶん長いこと引っ張っているので、何かあるのでしょうね。