「PlayStation Experience 2015」でのタイトル発表から丸1年。その間PROJECT ACESが沈黙を保ち続けていたナンバリングタイトル新作『エースコンバット7』(PS4、PSVR対応)の第2報――「War is taking off トレイラー」が「PlayStation Experience 2016」で発表された。
同時に、発売日が2017年中であることも明らかとなった(PS2以降の作品に倣って秋に発売が有力か?)。
本題の前に、第1報の時点で判明した要素をおさらいすると次のようになっている。
- 軌道エレベーターが物語のキーワード。
- エルジアとオーシアの戦闘機が交戦。
- 機体・コックピットは現行機の物(コフィンシステムが一般化してないということは、時代は『3』(2040年)よりも前?)
- 超兵器として、多数のUAV(無人機)を操る超巨大プロペラ機「FAS」が登場。
- 脚本は片渕須直監督が担当(『04』のサイドストーリー、『5』の脚本に続き3度目の参加)。
- 音楽は小林啓樹氏が担当。
- コブラやクルビットを繰り出せるリミッターカット機能のような物を実装予定。
あれから1年。やっと第2報――「War is taking off トレイラー」が発表された。というワケで、毎度お馴染みの「トレイラーざっくり解析」をやってみることにする。
「War is taking off トレイラー」ざっくり解析
10秒
「”彼”が帰還する」という台詞と共に、赤いペイントが目を引くフランカーが着陸する。主翼にはエルジアと思しきマークが。
13秒
いかにもインテリな風貌の男性。
16秒
PROJECT ACESのロゴと、「エルジア王国がオーシア連邦に対し宣戦を布告しました」のニュース音声。
大陸戦争(『04』)の後、エルジア共和国はエルジア王国へと政治形態が変わったのか?(『5』のアーケードモードではエルジアと言われるだけで、共和国や王国の単語は出てこない)
18秒
近未来的なバトルスーツっぽいフライトスーツを着た白髪の男性が苦しそうに座る。スーツの左腕にはエルジアのマークが見える。
男性を2人の女性が世話し、歳下っぽい方が酸素マスクを男性に渡す。
19秒
収容所のような場所。黒いタンクトップを着た女性が手錠を掛けられた状態で連行されている。
21秒
コックピット。太陽の光の中から軌道エレベーターが現れる。このエレベーターは都市に近いようだ。
軌道エレベーターの基部(アース・ポート)を建設するには赤道上が最適である。ここで「エースコンバット世界の世界地図」を眺めてみると、赤道(『エースコンバット3D』のミッション情報より、世界地図の太点線が赤道だと思われ)付近にはオーシア首都オーレッドがある。また、赤道上でなくても赤道から南北それぞれ緯度35度以内なら建設出来ると言われていて、緯度35度まで範囲を広げると北限ギリギリだがエルジア首都ファーバンティがある。
ただ、オーシアやエルジア以外の国に軌道エレベーターが建設された可能性も当然ある。そして赤道から南北それぞれ緯度35度というのはユージア大陸が殆ど収まる範囲なので、情報が少ない現時点では場所を絞り込むのはやはり難しい。
24秒
18秒で出てきた、近未来的なフライトスーツを着た男性の顔のアップ。顔のシワから想像するに、結構な歳であると思われる。だとすると、このスーツには体力の衰えをカバーする機能でも付いているのだろか?
25秒その1
複座機の後席。古風なロボットのような物体が座っているが、戦闘支援AIの類いだろか?(エースコンバット世界において、戦闘支援AIの研究はZ.O.E.やCOFFINシステムの開発を通じて行われている)
頭の付いているのはカメラで、機体の制御や周囲の状況を管制へ伝えるのに用いられる?
25秒その2
格納庫の中でフランカーの機体チェックが行われている。機体の赤のペイントから、冒頭に出てきたフランカーと同じ機体みたいだが、これは老兵の乗機でもあるのか?
フランカーの左で機体チェックのモニタリングをしているのは、先に出てきたインテリ眼鏡マン?
また、老兵のヘルメットのバイザーにアイコンが表示され、アイセンサーのチェックが行われる。
27秒
フランカーが離陸する。トレイラーの流れから判断するに、この赤いペイントのフランカーは冒頭のフランカーと同一の機体、かつ老兵の乗機のようだ。
このフランカーは複座型なのでSu-30っぽい。後席に注目すると、25秒で出てきたロボットが座っている。
赤い垂直尾翼にはエンブレムが2つ。上のはエルジアのマーク。下のエンブレムは、「4Gamer.net」に掲載されたスクリーンショットによると太陽をモチーフにした物のようだ。
また、太陽のエンブレムの下には「EASA(エルジア航空宇宙局)」のマークも確認出来る。
28秒
暗い場所で男女が話をしている。女性は先に出てきたタンクトップの人か?
29秒
F-15と赤い翼の機体のドッグファイト。イーグルを追いかけているのは例のフランカー?
30秒
雷が鳴る空を飛ぶ機体のコックピット。どうやら谷の中を飛んでいるようだ。
そしてF-22Aが敵機に攻撃を仕掛けようとしている。
31秒
再びF-15と赤い翼の機体のドッグファイト。ここでイーグルを追いかけているのが老兵のフランカーだと分かる。
32秒
主翼に何かをぶら下げているF-22A。主翼にはオーシア軍のマーク。
ここで注目すべきは垂直尾翼で、エンブレムなど所属を表す物が白の塗料で雑に消されている。本来描かれていたエンブレムは黄色いキツネまたは狼の物か?
33秒その1
ここで『7』のゲーム画面が初お披露目。HUDは基本的に過去作品と変わりないが、右下の兵装の残弾数を見ると「FLR」の表記が。『7』ではミサイル回避手段のフレアが再登場する?
F/A-18がUNKNOWNと表示されたSu-30SM(アビオニクス類を換装した最新型)とすれ違うところで、敵のSu-30は老兵のフランカーである。
33秒その2
28秒の所でタンクトップの女性と話していた男性。左腕の赤い帯には「44」と書かれている。
38秒
主翼にぶら下げたポッドから光が放たれる。これはレーザーガン?(レーザーガンは『3』で「パルスレーザー」として登場している。)
機体はF-15のようだが、垂直尾翼を見ると、32秒に出てきたF-22Aと同じくエンブレム等が白の塗料で消されている。ただ、F-22Aと違って垂直尾翼のオーシア連邦のマークは消されていない。所属そのものを隠すのならばマーキングは全て消すはずだが、先のF-22Aも主翼のオーシア軍マークは残している。「白の3本線」に意味があるのだろうか?
39秒
ドッグファイトシーン。雲の中に入ると、キャノピーに水滴が付いて敵を視認しづらい。
41秒
軌道エレベーターを守る超兵器「FAS」が出現、主翼からUAVをばら撒く。
ここで「アーセナルバード」という名前が出てくるが、これがFASの正式名称か? また、アーセナルは火薬庫・兵器庫を表す「Arsenal」のことか?
48秒
軌道エレベーターの根本から戦闘機が垂直上昇。その胴体にはなにやらゴツい物がぶら下がっている。
ここで動画をコマ送りにすると、この機体の垂直尾翼のアップが見える。垂直尾翼には、先程の「白の3本線」の機体の垂直尾翼に描かれていた物と同じ物と思しきエンブレムが見えるのだが?
48秒
フランカーの機銃が目標に命中!
49秒
市街地を低高度で飛ぶ。画面左上に見える黒い線は軌道エレベーター? だとすると21秒に映ったのと同じ都市か?
51秒その1
軌道エレベーターの近くをオーシア軍の機体が飛ぶ。
51秒その2
山岳地域の上空で、2つの部隊が激突しようとしている。
52秒
1つの機体が離陸する。垂直尾翼のてっぺんの形状から判断すると、この機体は「最後の有人戦闘機」とも言われた「F-104 スターファイター」か!?
53秒
軌道エレベーター周辺での空戦。ミサイルポッドを装備したF-22Aが一斉攻撃を仕掛けようとしている。なお、このF-22Aも「白の3本線」の機体である。
56秒その1
古めの機体のコックピットに見えるが、これはスターファイターの物か?
56秒その2
クレーターの上空を飛ぶ。これはユリシーズの落下によって出来た物だろうか? クレーター内部には水が溜まっている。
57秒その1
ゲーム画面。「MQ-99(「MQ-90 クオックス」と名前が似ていることから無人機?)」を狙っている。
画面右下の特殊兵装を見ると「EML」の文字が。機体はF/A-18のようだが……。
57秒その2
Rafaleが機銃で敵機を仕留めた。
58秒
F/A-18が胴体下にぶら下げた物からビリビリを発射し、見事MQ-99を撃破! 軌道エレベーターが実用化された時代では、EML(レールガン)も珍しい武器ではないということか。このF/A-18も「白の3本線」の機体である。
59秒
無人機が5機で編隊を組んで飛行している。この無人機は「RQ-1 プレデター」と形状が近い気がする。
1分00秒
タンクトップの女性が独り牢屋の中。19秒の所で連行された先がここか。
1分01秒その1
老兵の世話をしてた女性二人組っぽい。この二人は姉妹なのだろうか?
1分01秒その2
隕石迎撃用巨大地対空レールガン「ストーンヘンジ」。ストーンヘンジは『04』の大陸戦争で全て破壊されたはずだが……。
1分02秒その1
エルジアの国籍マークを付けた航空機の前に1人の女性が立つ。エルジア政府のお偉いさんか、もしくは王族か?
そういえば、『04』のミッション17クリア後に「妙にでかい階級章を付けた将校らしい男」の家族と思われる女性と女の子が保護されていたような?(『7』の舞台がいつなのかがまだ分からないので、この予想が当たるかどうかは極めて不透明だけれど)
1分02秒その2
タンクトップの女性が、ハンガーの中でF-15に触れる。
1分03秒
格納庫の入り口で、インテリ眼鏡マンらしき人物が空を見上げる。その視線の先では、多数の光が尾を引きながら空を翔けている。
1分04秒その1
F-15、F/A-18、Mirageの5機編隊がフォーメーションを組んでいる。
1分04秒その2
オーシアのF-22Aと老兵のフランカーがすれ違う。
1分05秒
『エースコンバット7』タイトルロゴ。今回は水滴が強調されている。
1分12秒
乾いた大地の中、誰かが空に向けて手を伸ばしている。カメラは空を見上げ、2017の文字が浮かんだ所でトレイラーは終了。
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