「E3 2018トレイラー」で主人公について衝撃的な情報が明かされた『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』。E3から1週間が経ったタイミングで、新たなスクリーンショットと共にストーリーの導入部分の情報が公開された。
「GAME Watch」の記事を元に、「灯台」を巡る争いの始まりを眺めてみる。
「灯台」を巡る争い
ストーリーの紹介の前に、『3』から『7』で起きた戦争をまとめた年表が示されており、その中で『7』のオーシアとエルジアの戦争は「第二次大陸戦争(通称:灯台戦争)」と命名されている。
ミッション3の時点で大陸の3分の2――南東部以外はエルジアの支配下に入っているようで、すでに大陸全土を巻き込む事態になっているから「大陸戦争」の名が再び使われるか。
通称である「灯台戦争」は、軌道エレベーターを巡る争いであるのを表していると思われ。ちなみに、トレイラー第1弾(PlayStation Experience 2015トレイラー)における第一声が「前方に灯台を確認」でしたな。
ユージア大陸における最後の国家間戦争?
話は横道に逸れるが、年表を見ると『3』の舞台が2040年と記されている。『3』の発売から20年近くが経ち、『7』の舞台が2019年になったことで『3』の設定に見直しがあるかなと思っていたが、今のところ『3』の舞台は2040年のままとなっている。
さて、ユージア大陸は2030年代に入るとゼネラルリソースを始めとする多国籍企業が台頭し、従来の国家がいわゆる企業国家に取って代わられるようになるとされている。となると、第二次大陸戦争はユージア大陸における従来の国家同士による最後の戦争になるかもしれない。
ストーリー導入部考察
無人機による先制攻撃?
2019年にオーシア国内で無人機を使用したテロが勃発。その同時刻、エルジアが軌道エレベーターを占拠すると共にオーシアに対し宣戦を布告した。これが『7』の物語の始まりである。
オーシア国内で起きた無人機によるテロというのは、「gamescom 2017トレイラー」における、エルジアの宣戦布告を伝えるニュース速報の中で出てきたオーシアの地図と繋がるか?
ニュースでは「オーレッド港」「セント・ヒューレット軍港」「Aulick港」「バーナ港」の4ヶ所に印が付けられている。トレイラー公開当時は「この4ヶ所がエルジアに先制攻撃された」もしくは「4つの港からオーシア海軍がエルジアに向けて出発した」と考えた。しかし、先制攻撃説についてはAulick港や特にセント・ヒューレット軍港がエルジアから距離が離れているのでどうだろうとも思っていた。だが、無人機を使えばオーシアの奥地も十分攻撃できそうだ。
となると、オーシアで起きたテロの正体はエルジアによる先制攻撃か?
戦いは数だよ
強大な軍事力を持つオーシア軍に対し、エルジアは無数の攻撃無人機で対抗。瞬く間にオーシアの勢力は、ユージア大陸の東沿岸部へ追いやられてしまう。
無人機の生産能力があるならば、数に物を言わせた物量押しってのは効果的と思われ。また、物量押しは「熊を一撃で倒す男も蜂の大群に刺されて死ぬ」と言い換える事もでき、エスコンにおいて「蜂の大群に刺された」のが記憶に新しい人も多いのではないだろうか?
無人機の運用能力
過去作品の時点では限定的ながら無人機で戦線を構築・維持できるレベルに達していたが、2019年のエルジア軍の無人機はオーシア軍を瞬く間に追いやるだけの作戦展開が可能で、しかも「クリーンな戦争」と称せられるほどの高い攻撃精度を持つ。エスコン世界での無人機の性能・運用能力は数年で飛躍的に進歩したみたいだ。無人機をこれだけのレベルで運用するには、相応のネットワークを構築しているのだろうな。
また話が横道に逸れるが、「E3 2017トレイラー」で人工衛星のネットワークが壊れていくようなシーンがあった。
この壊れていく人工衛星網はエルジアの物で、オーシアがエルジアの無人機の行動を抑えるために人工衛星を攻撃した? 第一次大陸戦争の時は、エルジアがノースポイント(ISAF)の放送を中継する人工衛星を破壊したらしいが。
ただし、このシーンは何かが弾けてそれに人工衛星が巻き込まれていくように見えるので、人工衛星への攻撃かと言うと違和感がある。
オーシアの誤爆
オーシアの誤爆。ローザ王女はおそらくこれを指して「オーシアの攻撃は無差別的で」と発言している(cf.E3 2017トレイラー)。本当に誤爆が多いのか? はたまたエルジアの侵攻を止めるためにオーシアは周囲への被害を度外視した攻撃を行い、結果として「無差別的」になっているのか?
国際協調の象徴から戦争の火種に
今回は軌道エレベーターの設定も公開された。軌道エレベーターがユージアに作られた理由は、表向きは小惑星ユリシーズの災害からの復興となっている。また、エレベーターの建設が始まったのは2011年頃とあるので、オーシアのハーリング大統領の政策(平和主義者であり、軍事関連予算を縮小し、その金を科学関連に回す政策を執っていた)によるところでもあるのが伺える。
災害・戦争からの復興、そして国際協調の象徴たる軌道エレベーターが戦争の火種になってしまうとは皮肉なものよ。
またまた話が逸れるが、アーセナルバードの開発・配備の経緯も気になるところだ。まずああいうデカブツを作れば他国を刺激する(協調を乱す)事になるだろうに。また、軌道エレベーター防衛という大義名分(悪意を向けられた結果エレベーターが倒壊でもしたら甚大な被害が発生する虞がある)はあったものの、エルジアが「オーシアの行き過ぎた干渉」と反感を抱く理由の1つになったらしい事から、アーセナルバードを配備する時には一悶着あったのだろうな。
雷の影響
記事の終わりに今回公開されたスクリーンショットをチェック。
機体付近で雷が生じた時の様子のスクリーンショットがあり、スクショではHUDの表示が乱れてしまっている。電子機器の不具合でHUDが乱れるのは過去作品であったが、『7』では常設のギミックとして登場するとな。
GAME Watchには「落雷の影響でFCS(Fire Control System)や機体制御に不具合が発生することも。」と書かれているが、レーダーやミサイルの性能低下の他に、ミサイルロックが解除されてしまうという事も起きるのだろうか?
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