雲が空戦の駆け引きに影響 試遊版ミッション3がE3 2017で公開[エースコンバット7]

投稿日:2017年6月15日

エースコンバット7

雲が空戦の駆け引きに影響 試遊版ミッション3がE3 2017で公開[エースコンバット7]

 「E3 2017」で『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』の序盤のミッションがプレイアブル出展された。
 ここではE3 2017トレイラーをざっくり解析した【前記事】の続きとして、GAME WatchとIGNがアップしたプレイ動画(IGNのは河野プロデューサーによる解説付きプレイ動画である)で気になった点を書き留める。
 今回のデモ版では、「雲」が空戦の駆け引きに影響を与えうるという点に注目すべきだと思われ。



「ミッション3:Two-pronged strategy」ざっくり解析

 ミッション開始前のローディング画面でミッション情報が表示される。E3 2017でお披露目されたのは、ミッション3「Two-pronged strategy(作戦名:Dual Wielder)」。作戦日時は2019年5月30日1500時。作戦エリアはユージア大陸のチョピンブルグ地方。

ブリーフィング

ユージア大陸の状況

 宣戦布告後のエルジアの奇襲攻撃によって、オーシアなど複数の国家で組織される平和維持軍は多大なダメージを受け、軌道エレベーターやガンサー特定重要港湾の付近にいた船舶も攻撃された。
 オーシアの最新鋭空母「ケストレルⅡ」はエルジア首都ファーバンティへの攻撃に向けて移動中だったが、運良く攻撃から逃れた。一方、空母「ヴァルチャー」もガンサー港湾から避難したが、艦載機を全て喪失してしまったとのこと。
 そしてミッション当日になり、国際連合は軌道エレベーターの解放を要求したという。


『7』の舞台が2019年ということは、ケストレルⅡは環太平洋戦争の情報開示前に誕生したことになる。
空母ヴァルチャー。『エースコンバット5』当時の第3艦隊に同じ名前の空母がいた。
ケストレルⅡと一緒に写真が表示されているのは、空母Albatross(アルバトロス)。

ミッションの説明

 コモナ諸島の北東・フォートグレイズ島にある航空基地の部隊が、作戦に加わるため空母ヴァルチャーと合流する。この作戦に加わる部隊の進路を確保するべく、チョピンブルグ地方の航空優勢を奪取するのがミッションの目的である。

 

 ここで話が変わって、エルジア軍が展開している新型無人機の話題になる。新型無人機「MQ-101」は空中空母「アーセナルバード」によって運用されるという。
 アーセナルバードは元々オーシア軍が開発を主導し、軌道エレベーター警護のために派遣された物であるが、今はエルジア軍の手に落ちてしまった。

 

 軌道エレベーターを一刻も早く取り返さなければならないと語り、Good luckでブリーフィングは締めくくられる。


アーセナルバードの話の際に、軌道エレベーターを中心とする円が表示されたが、これはアーセナルバードの行動範囲か? アイコンが円周上を動いているのも見えるけれど。

詳細マップ画面

 ブリーフィングの後、据え置き機作品では久しぶりとなる詳細マップ画面に移行する。過去作品では地形が3Dで表示されていたが、今作は等高線が書かれた平面図となっている。
 ターゲットに指定されている敵戦闘機の数は10機。F-4EやF-16Cが確認出来る。

オーシア軍の仲間達[エースコンバット7]

 一方で味方は、TRIGGERとCROWNのペア、KNOCKER・BROWNIE・Golem3(Boggard)・Golem4(Footpad)の4機による編隊(Golem隊?)と、特に名前を付けられていない2つの4機編隊の合計14機。
 TRIGGERだけ緑色のアイコンで表示されているので、『7』の主人公の名はトリガーで確定だと思われ。

出撃準備画面

 公式witterでもハンガーの機体のスクリーンショットがうpされている。『7』のハンガー画面は明暗が強く、何かひんやりとした雰囲気が漂ってますな。

 さて、プレイアブルデモではF/A-18FとF-14Dが使用可能。プレイ動画には機体ビューワーの様子も映されているが、機体の垂直尾翼には「拳銃を咥えた黄色い狼(TRIGGER)」のエンブレムが描かれている。

『7』にも機体カスタマイズ機能が存在

出撃準備画面[エースコンバット7]

 出撃準備画面でまず注目したのは右下の項目。『7』も『インフィニティ』と同様に「BODY」「ARMS」「MISC」の3カテゴリーのパーツを装備して機体をカスタマイズ出来るようだ。

ファイター機も対地特殊兵装が使用可能?

 次に右上の兵装の項目をチェック。F/A-18Fは特殊兵装としてQAAMとLASM、そしてレールガンであるEMLが使用可能。兵装の一番下にはフレア(FLR)の使用回数が表示されていて、F/A-18Fは4回となっている。
 一方、F-14Dの特殊兵装はLAAM、GPB、8AAMで、フレアは5回使用可能。特殊兵装3の8AAMは4AAM・6AAMに続く3つ目のマルチロックオン空対空ミサイルか? おそらく1度に8発のミサイルを同時発射出来るのだろうが、誘導性能や射程距離はどうなっているかが気になるところ。特殊兵装1のLAAMは、『エースコンバット3D』でF-14DがLRAA(長距離空対空ミサイル)を装備しているのに合わせてのチョイスか?

 

 特殊兵装2に目を向けると「GPB」と書いてある。GPBが「誘導貫通爆弾」だとすると、『7』は『アサルト・ホライゾン』や『インフィニティ』のように機体カテゴリーごとに役割がキッチリ分かれている――ファイター機の特殊兵装は対空攻撃兵装のみ、アタッカー機は対地攻撃兵装のみと固定されているわけではなさそうだ。ただし、対空・対地ダメージ量に差が設けられている可能性はあり得る。

1次ミッション

主人公が所属するのは「Mage Squadron」

 出撃準備を終えると、「Mage隊(メイジ隊)、準備完了」と無線が入る。
 ミッションは空母を発艦する所から始まる。ここでの無線から、主人公のトリガーが所属するのは「Mage Squadron(メイジ隊)」、コールサインは「Mage 2」と思われる。『エースコンバット・ゼロ』でオーシア軍に「ウィザード隊」「ソーサラー隊」がいたが、メイジ隊はそれに連なる部隊名ですな。

パートナーとAWACS

 発艦して画面が切り替わると、自機の前方にメイジ隊1番機「Clown」の姿が見える。メイジ隊はトリガーとクラウンの2機編成っぽい。
 すぐにAWACS「Sky Keaper(スカイキーパー)」から状況を説明する無線が入る。フォートグレイズの部隊とGolem(ゴーレム)隊が敵と遭遇したので、そいつらを殲滅しろという話のようだ。

 

 ここでちょっと細かい所になるが、スカイキーパーの「敵を殲滅しろ」の無線に「」マークが表示されている。『エースコンバット6』と同じく、重要な無線にはcautionマークが付くみたいですな。

オーシアの部隊名

 スタート地点の少し先で、ゴーレム隊らがエルジアのF-4EやF-16Cと交戦している。
 このミッションに出てくるオーシア機のコールサインは「Mage(メイジ)」「Golem(ゴーレム)」「Skeleton(スケルトン)」「Gargoyle(ガーゴイル)」。魔術や怪物といったファンタジー系で統一されているが、オーシア軍はファンタジー物の名称を部隊名に用いる事を伝統にしているのだろか? 振り返ると、『ゼロ』の他に『5』でも「シー・ゴブリン」というヘリ部隊がいたな。つーか、ゴーレム隊のノッカーとブラウニーも精霊だった。

コミュニケーションディスプレイ

コミュニケーションディスプレイ[エースコンバット7]

 スカイキーパーの「敵を殲滅しろ」の無線にクラウンが応答した際、画面右上にクラウンの顔が表示される。この「コミュニケーションディスプレイ」も『6』から引き続き採用されるようだ。ただ今作は映像ではなく顔写真が表示されるだけっぽいので、『3』に近い感じと言えるか。
 なお、画像の下には「IUN-PKF:SEU」という文字が見える。PKFは平和維持軍(PeaceKeeping Force)の略称だと思われるが、IUNとSEUは何の略語だろ? ともかく、ディスプレイの下にはその人の所属が表示されるっぽい。

 

 ミッション3ではクラウンの他にゴーレム隊1番機の「Knocker(ノッカー)」と2番機「Brownie(ブラウニー)」の無線でコミュニケーションディスプレイが表示される。この点から、ゴーレム隊とはそれなりに深い付き合いになる事が予想される。

広域レーダーの仕様変更

 従来の広域レーダーでは地形がGoogle マップとかで見られる段彩図で表示されていたが、今作は等高線のみの地形図に仕様変更されたようだ。

フレアで敵ミサイルを回避

 トレイラーで示唆されていた通り、『7』ではミサイル回避手段のフレアが再登場した。プレイ動画を見たところ、『アサルト・ホライゾン』からの変更点が2つ存在する。

  • ミサイルと同様に、アイコンでリロードの状況が分かるようになった。
  • リロードに掛かる時間が短くなった。

あと動画では分からないが、フレアのアイコンが2つあることから2連続で使うことも可能なのかな?
 また、解説付き動画によるとザコ敵でもフレアを使ってくるとのこと。全ての敵が使ってくるということで、空戦の立ち回り・テンポが従来から少し変わるかもしれない。

雲が「視界」を遮る

 レーダーを見ていると敵の機影が消える時があるが、その敵は機影が消えた時に雲の中に入っていた。また、敵が雲の中に入ると目標コンテナもぼやけて表示される。この2点は味方の機体が雲の中に入った時も同様である。逆に自機が雲の中に入ると、レーダー上の機影が全て消えた(厳密には見えるか見えないかギリギリの所まで表示が薄くなった)。
 この雲による目隠し効果により、誰もいない位置からミサイルが飛んでくる――ステルス機に不意討ちでミサイルを撃たれたような状況がプレイ動画の中で発生している。
 なお、ミサイルは雲に関係なくレーダー上に表示されるようだ。

 

 あと、雲の中を長時間飛ぶとキャノピーが凍りついて視界も悪くなる。キャノピーが凍りつくと「CAUTION ICING UP(着氷注意)」と警告が出る。

2次ミッション

アーセナルバード、現る

 エルジア軍機を殲滅してミッション終了かと思ったら、多数のミサイルが、それも時間差で三度飛んでくる。その後にムービーシーンが入り、アーセナルバードが姿を現す。ムービーが終わると、アーセナルバードがバラ撒いた無人機「MQ-101」の大群がこちらに襲いかかる。MQ-101が近くを通ると独特のエンジン音が聞こえるが、状況もあってか何か不気味に聞こえる。

無人機の性能と数に押される

 オーシア軍は突然の襲撃に戸惑いながらもMQ-101と交戦するが、クラウン曰く、MQ-101は従来のドローンよりも性能が明らかに上とのこと。そしてスケルトン1が撃墜され、スケルトン隊は窮地に陥る。
 ヤバい雰囲気になってくるが、スカイキーパーは「作戦に変更はない。当空域の航空優勢を確保せよ。アーセナルバードを撃破しろ!」と指示を出す。しかし、MQ-101の性能と数によってオーシア軍は押され続け、ゴーレム2が被弾、更にスケルトン隊が全滅してしまう。
 ならばとアーセナルバード本体に攻撃を加えようとするが、アーセナルバードもミサイルで迎撃してくるので上手くいかない。

撤退命令

 攻めあぐねている内にスカイキーパーから撤退命令が出るが、まだ持ち堪えているメイジ隊とゴーレム隊には、味方の撤退を支援するため殿を務めるよう指示が入る。ミッションが更新され、MQ-101がターゲットに設定される。
 そしてMQ-101の数を減らしている所でプレイアブルデモは終了となる。

「雲」が駆け引きに影響

 記事の締めに、「雲の中に入った機体はレーダー上から消える」という点を考えてみる。

雲が視界を遮る[エースコンバット7]

 振り返れば、『エースコンバット2』で「悪天候によりレーダーが不調になるが、雲の上に出ればレーダーの機能が回復して索敵できるようになる」というギミックがあった。また、『スカイ・クロラ イノセン・テイセス』では敵機が雲に入ると目標コンテナが消えて機銃で狙いにくくなる(レーダーの機影は消えない)という仕様があった。『7』の雲のギミックはこれらを継承した物であり、始めはステルスと同じような効果が発生する物――「雲の中に隠れるのも一手」という物かと単純に捉えていた。
 だがプレイ動画を見ての通り、雲で姿が見えなくなる事で不意討ちを喰らう可能性がある。また解説動画では、雲の中では気流により機体のコントロールが乱れる場合があるという説明や、キャノピーが凍りついて視界が悪くなった所であわや「地面にキス」しそうになる場面があった。
 以上の点から、『7』の雲は「雲の中に隠れるのも一手」とか言えるような単純な物ではなく、利用するのは諸刃の剣であるように思えてきた。これは空戦に影響を及ぼすのは間違いなさそう。で、空戦に影響を及ぼすという事は、キャンペーンモードでは雲の中で戦うことを強いられる場面があったりするのだろうか?





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執筆者:しくじり鏡三郎


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