混迷の国[エースコンバット7 初回プレイ日記(PART7)]

エースコンバット7 プレイ記
本記事には『エースコンバット7』の“重大な”ネタバレが含まれているのでご注意ください。

 2019年2月1日に発売したPC(Steam)版『エースコンバット7』の初回プレイ日記。PART7はミッション16~ミッション18のレポート。

真実――ミッション16

混乱

 衛星を利用した通信ネットワークの崩壊により生まれた混乱。エルジアは首都が陥落した事もあって反乱が勃発したか。一方のオーシアは懲罰部隊で叛乱と呼ばれる何かが起きたらしいが、「(軍が)いくつかに割れて互いに臨戦態勢に入った」の言葉も気になる。

シュローデルと青いストレージ

 シュローデルが送信しようとした青いストレージの中身は、全能力を発揮したミハイの実戦データか? これを「本社」の生産中のラインに持ち込むことを目論んでいるようだ。
 彼が本来所属しているのはどこの企業なのか? また、生産中のラインにあるのは単純に製造中のUAVか? それとも異形の前進翼機と関係がある物か?

実験助手のマーサ

 ここに来て気になる名前が出てきた。マーサと言ったら、『エースコンバット3』のマーサ・ヨーコ・イノウエが思い浮かぶ。
 ヨーコは1999年9月3日生まれで、ミッション16時点でちょうど20歳になったばかり。学歴は2025年にアクセル大学大学院脳生理学研究科博士課程を修了となっている。なのでこの無人機AI開発プロジェクトに参加していても不思議ではないが……。

敵味方識別

 現行のIFFが機能しないため、赤外線カメラを使って敵味方を識別するとのことだが、誤射・誤爆の余地が十分ありそうで怖いなぁ。
 そういえば、ミッション9のIFF偽装事件の真相がまだ明らかになっていない。また、エルジアのUAVは自律型AIを搭載しているから稼働に問題は無いと言っているが、本当に誤作動や暴走は起きないのか? この状況下では何が起きてもおかしくない。

装備選択

 護衛任務だが敵情報は無し。とりあえず空戦主体のセッティングで出撃する。
 機体はSu-47を使うが、特殊兵装はSAAMとQAAMのどちらにすべきか? 護衛任務だから長射程のSAAMを使うべきだと思うが、誘導中は動きが制限されるため、物量で攻められると不利になる可能性もある。悩んだ結果、弾数も考慮して結局SAAMを持っていくことにした。
 Su-47が手に入ったので標準ミサイルの強化を図る。当初は誘導性能を強化しようと思っていたが、飛翔速度を上げて回避される前に着弾するようにした方が強敵相手にも有効ではないかと考え直し、F-15Cを経由して「高エネルギー新型推進剤(標準ミサイル用)Lv.1」を購入する。

手探り

 ミッションが始まり目標コンテナが表示された瞬間、「やられた」と思った。敵味方が混ざっているとはいえ地上目標も多数いるとは。
 赤外線カメラによる敵味方の識別は、対象を近距離および画面中央で捉えるほど早く行われるとのこと。勝手が分からない序盤は2度3度と対象の識別をやり直す羽目になった。また、識別が済んでいない目標コンテナは機種や車種が分からないので、地上物を識別する時は正体がSAMでミサイルを撃たれるのではないかと緊張した(AAGUNは弾を撃っているので簡単に判別できる)。
 ミッションを進めていく内に、距離は遠くても速度を落として画面中央で捉えるのがbetterという考えに至る。
 護衛対象の将軍が埋立地エリアに入る辺りから、将軍を狙う敵の数が増えて忙しくなる。離れた場所の敵に手を出したから「長くは持たないぞ」と言われてしまった。

無人のホーネット

 将軍を目標地点に送り届けた直後、民間人を乗せているという輸送機がF/A-18Fに護衛されながら現れる。このF/A-18Fはコックピットの横に青い光が見えるのでまさかと思ったら、コックピットにはミハイの後席に座っていたのと同じ形のロボがいると共に青い1本線が光っていた。ミッション9で現れたF/A-18Fのコックピット横の線はピンクだったが、今回の無人機の線は青色。IFFを偽装している時はピンクなのだろうか?
 無人機にベルカが関わっていると分かったからには、警戒レベルを最大に上げて輸送機の後ろに回り込む。

憎悪

 「そういやイオネラが台詞を喋るのはこれが初めてだな」と思いながら警戒していると、エルジアと思しき航空機が連絡機に攻撃を仕掛けてきたので、急いでそいつのケツを取って識別を行う。正体はYF-23とSu-33。交戦の許可を待ってから――白状すると許可が出る前にYF-23にミサイルを撃っちゃったが――速やかにこいつらを排除する。連絡機やF/A-18Fの目標コンテナも選択可能だったので、標的の切り替えにちょっと手間取る。

やっぱりこうなった

 エルジア軍機を排除した後、一息つく間も無くレーダー照射の警告表示が出る。嫌な予感がしてたがやっぱりこうなったか。というわけで攻撃してきた無人のF/A-18Fと交戦するのだが、戦いが始まると、F/A-18FのAIが地上から呼び寄せたMQ-99も合流して襲い掛かってくる。
 包囲攻撃されて面倒くせぇと思いながらMQ-99に標準ミサイルを撃とうとしたら、警告音声が出てミサイルが発射しなかった。すぐに残弾を確かめると、標準ミサイルの残弾がゼロ。前半の護衛の時にミサイルを使い過ぎたか? 標準ミサイルの弾が尽きても通常より長いリロードを経て2発だけ残弾が復活するが、まだ敵の数が残っている状況でこれはマズい。少し焦るが、まだSAAMが残っていると頭を切り替えてドッグファイトを継続する。慎重に狙いを定めてミサイルを発射し、程なくして全機撃破に成功する。

デブリーフィング

 基地司令部がまともに機能していないから、デブリーフィングの進行役は年長者のイェーガーが務めるのか。

本当に命令は出てたのか?

 結局、将軍はオーシア空軍機の攻撃で殺されてしまった。攻撃した空軍機は、おそらくAWACSアルガスが発した暗殺命令に従ったのだと思われる。だが、暗殺命令は誤った認識によるものだとしてもオーシア軍から出たものなのだろうか? 混乱に乗じて何者かがオーシアを騙って将軍を殺させた可能性もある。

ベルカの影

 まさかベルカがこの戦争に絡んでいたとは。だが、ベルカが戦争の黒幕と断じるにはまだ情報が足りない。「灰色の男たち」がエルジアを利用してオーシアに復讐しようとしたのか、それともエストバキアのように技術を提供しただけに過ぎないのか? ハーリング元大統領暗殺も、灰色の男たちには動機は十分過ぎるほどあるが、エルジアが更なるオーシアのイメージダウンを図るためにやっただけかもしれない。

自律AI

 ITは門外漢だが、MQ-99の発射命令を手動操作で止められないというのはどうなんだ? エルジアの地上部隊は困惑していたが、シュローデルはこうなることを知っていたのか? AIが増援を呼んだことに感心していたので彼にとっても想定外だった感があるけれど。
 あと、シュローデルが今のAIに足りないと言う「欲」「機能させない時」とは一体?

現実――ミッション17

「もしもわたしがエルジアの王女だと気づいたら?」→「ファンです!」

混迷

 実際に懲罰部隊による叛乱があったかどうかは不明だが、噂が流れたことによる“とばっちり”でエイブリルらはお尋ね者になってしまったというわけか。また、オーシア空軍機は敵味方が分からないので互いに身構えているだけに留まらず、実弾を使った紅白戦をやっちまっているという。まさに「事態は混迷を極めている」だ。

集う運命

 タイラー島でエイブリルとローザ王女が邂逅した。そこにトリガー達ロングレンジ部隊が向かっている。これはローザ王女を旗印にした独立部隊が結成されるとでもいうのか? イェーガーは混乱が治まるまで持ち堪えるのに適していると踏んでタイラー島への民族大移動を決断したのだろうけど、実際は鉄火場に飛び込もうとしているのか?
 あと気になるのはシュローデルとミハイの孫娘達の行方。ローザ王女が見つめていた、銃殺が行われようとしている砂浜に跪いている子供が孫娘達じゃないかと思ったが、子供が持っているぬいぐるみはアルマが持っていた物と毛並みが違うから別人か? 左目の辺りに縫い目があるっぽい点は共通しているけれど。

ブリーフィング

 基地司令部が未だ機能していないので、ブリーフィングもイェーガーがまとめ役になっている。今度のブリーフィングとデブリーフィングの曲は、特にブリーフィングは五里霧中な感じが表されている。
 イェーガーがポインターを間違えて動かした先にはメガリスの文字が。メガリスもストーンヘンジと同じく解体されずに第一次大陸戦争の遺跡になっているのだろうか?
 それと、ミッション16の時点では臨時編成だからかと思っていたが、ストライダー隊は最終的にトリガー、カウント、イェーガー、フーシェンの4人で固定されるっぽいですな。

装備選択

※機体はSu-47を使用。
 当たり前だが敵情報は一切無し。エイブリルの話によると島は攻略途中だったとのことなので、基地制圧を行うことを見越して特殊兵装はUGBを選択。強化パーツでUGBの弾数も増やしておく。

撤退戦

 タイラー島に来てみると、現実は甘くなかった。オーシア軍は南部飛行場を維持しているどころか崩壊していた。味方の生き残りは島からの撤退を始めていたので、これを支援することになる。
 今回も目標コンテナを識別してから攻撃しなければならず、地上目標は撃破するのに2アプローチ必要になることもザラなので時間が掛かる。

AIが改良された?

 島にはMQ-99もいるが、動きが妙にゆっくりだ。ドッグファイトを仕掛けてみると、MQ-99はオーバーシュートを警戒して速度を落としているように感じた。それだけでなく、急上昇や急下降でこちらのオーバーシュートを誘っているフシもある。これまでの空戦を踏まえてAIが改良された? こいつらに近接格闘を仕掛けるならきっちり減速しないとダメだと思われ。

手を出してはいけない敵もいる

 ターゲットをある程度撃破すると、島の東に所属不明機の群れ――エルジアの爆撃機部隊が出現し、島が爆撃される前に撃墜するよう指示が入る。
 護衛機もいるので、爆撃機の前に片付けておこうと護衛機にドッグファイトを仕掛けた。だがこれは間違いだった。護衛機はSu-35SとF-35Cの編隊で、その数9機。これが一斉に襲い掛かってきて、あっという間に防戦一方に追い込まれてしまった。この護衛機は入試とかで例えるなら「解くのに手間が掛かるので後回しにすべき問題」だったか。1分ほど戦ってみたが、ロングキャスターに「もう時間がない」と言われたので、護衛機の排除は断念して爆撃機の撃墜に切り替える。
 爆撃機を全て撃墜した後、再度護衛機の撃墜を試みる。立て続けに4機撃墜して「急に敵があっさり堕ちるようになったな」と思ったが、レーダーをよく見ると護衛機は東に向かって直線飛行していた。こいつらは爆撃機が全滅すると東へ撤退するようになっているらしい。この後も更に4機堕とすが、島から離れ過ぎてしまったので、残りの1機はスルーして島に戻る。

爆撃要請

 ターゲットをほぼ殲滅するとエイブリルから爆撃要請の無線が入り、会話の後ターゲットが表示される。が、1分以内に殲滅しなければならない上に、周囲にはSAMやAH-64Dがいてミサイルをブッ放してくる。敵ミサイルを掻い潜りながら、標準ミサイルとUGB両方を使い35秒でターゲットの殲滅に成功。ターゲットを殲滅しても周囲の敵は残っていたのでこれも平らげる。

嵐の中の追跡

 爆撃を成功させた直後、マスドライバー施設からカウントダウン開始の声が聞こえてくる。そしてアーセナルバードの補給物資を積んだ2機のサプライシップがマスドライバーから発射される。サプライシップが作戦エリア外に出る前にこれを撃破するのが2次ミッションの目的となる。
 サプライシップは猛スピードで嵐へ向かって進む。ブリーフィングでイェーガーが速度重視の機体とセッティングを選べと言っていたのはこれの伏線だったか。左のサプライシップに追いつくためこっちもフルスロットルで機体を飛ばす。
 追跡を始めて間も無く、自機の後方から戦闘機が出現し長射程ミサイルを撃ってくる。レーダーで敵ミサイルを確認すると、HVAAなのか全速力で飛んでるのに追いつかれるスピードで迫ってくる。追跡している最中に下手に旋回するわけにはいかないため、ここはフレアでやり過ごす。ミサイルを撃った敵機がこちらを追い抜くほどの超スピードで迫ってきたので、追い抜いた瞬間を狙い撃ちしてやろうと待ち構えたが、敵機は一瞬で標準ミサイルの射程外に飛んでいった。機種を確認するとMiG-29A。MiG-31じゃないだと!?
 規格外のMiG-29Aに驚愕していたら、視界が真っ白になって高度が大きく下がった。被雷して機首が下がったのだ。「この急いでいる時に」と舌打ちしながら機体を戻してサプライシップを追跡する。
 サプライシップを標準ミサイルのロックオン可能距離内に捉えて発射。2発では撃破できなかったのでもう2発発射する。合計4発で撃破できたが、撃破した瞬間にサプライシップが青白い光の大爆発を起こす。とっさに機体を上昇させて爆風を避けたが、あれはヘリオスの爆風? サプライシップにはヘリオスが積まれていて、それが誘爆したのか。爆発にビビりながらもう1機を追いかける。ここで前方と左から敵ミサイルが飛んでくるが、この角度ならフレアを使わなくても大丈夫と判断し追跡を続ける。そして2機目も標準ミサイル4発を当てて撃破する。

戦争で起こり得る現実

 このミッションでは戦争で起こり得る現実が描写されているが、今回は悲惨さが強いものが出てきている気がする。
 ミッション16で起きた通り、無人機の研究開発に関わる者を戦争の元凶と看做して粛清しようとする一派――保守派(旧体制派)がエルジアの中にいるが、ミッション17では研究者とその家族が保守派による私刑(リンチ)に遭い殺害されたことを伺わせる無線が出てくる。一方の急進派(現体制派)も混乱により某世紀末モヒカンな人種が自然発生したようで、民間人に対する虐殺が(略奪も?)起きている。また、オーシア側では部隊を生き延びさせるため(共倒れを避けるため)に負傷者を置き去りにして撤退せざるを得ないという無線があった。
 これらの非情な現実に対し、まだ人間としての心が残っていた兵士たちの言葉が更に胸を突く。エイブリルの爆撃要請を成功させた後に難民の歓声が聞こえてくるのは、現実を目の当たりにしたプレイヤーへの慰めだろうか?

王の帰還――ミッション18

別離

 結局トリガーとエイブリル達は合流しなかった。飛行場が維持されてれば直接合流できただろうが、そうでなければお尋ね者のエイブリル達は正規軍の前に出てくるわけにはいかないだろうしな。

罪滅ぼし

 エイブリルらと一緒に島を離れたジョルジュ。彼が持っているぬいぐるみは、あの銃殺が行われていた砂浜にいた子供が持っていた物か? だとすると、サプライシップの情報を提供したエルジアの脱走兵が彼で、「罪滅ぼしをしたい」というのは子供を助けられなかった事を指しているのだろうか?

装備選択

 家へ帰るためとはいえ、ミハイの実家(?)に強盗に入ることになるとは思わなんだ。
 機体はSu-47。ファーバンティ攻略戦の後ミハイが地元に戻った可能性は十分有り得るので、始めは特殊兵装はQAAMを持っていくつもりだった。だが、輸送機の護衛を行うかもしれないと思って長射程のSAAMを選ぶ。
 対空特殊兵装を持っていくからには地上の敵は標準ミサイルで攻撃するしかないので、強化パーツで標準ミサイルの弾数を増やす。また、飛翔速度に加えてロックオン可能距離と誘導性能も強化しておく。

味方がいない地

 作戦エリアにオーシア軍はいないということで、識別を行わずに敵を攻撃できる。地上の敵への攻撃は反撃能力の有無で標準ミサイルと機関砲を使い分ける。

悪者

 攻撃の対象はあくまで軍の施設・設備のみだが、民間人の避難を誘導するエルジア軍の無線を聞くと自分達は悪者であると感じざるを得ない。そもそも今回はこっちが一方的に喧嘩を吹っ掛けているからなぁ。

悪者VS騎士団

 ターゲットをある程度撃破すると、城からソル隊が上がってくる。地上目標の残りを片付けてからソル隊と戦闘開始。ミハイがいないので前回よりは楽かなと思ったが、実際は苦戦した。QAAMだったら誘導の必要が無いから回避行動をギリギリまで待って攻撃が出来るのだが。
 1機撃破して「これで楽になるかな」と思ったら、却って連携が強くなって少しの間守勢を強いられた。

王の帰還

 ソル隊を2機撃破すると、HUDの表示がちらつくと共にノイズ音が聞こえ出し、間も無く轟音が鳴り響いた。そして朝日を背にミハイがレールガンを装備した黒い機体に乗って現れる。機体が映った時、まずエンジン部分が角張っているのに目が向いた。
 ムービーシーンが終わると、レーダー上でミハイの機体から伸びる赤線がこちらを捉えようとしているのが見えたので、反射的に赤線から逃げるように機体を動かす。直後に先ほどと同じ轟音が鳴り、これはレールガンの攻撃範囲であると理解する。
 ミハイの機体を確認すると、形式番号はX-02S。X-02 Wyvernの派生機か!?
 とにかく、レールガンを警戒しながらミハイに格闘戦を仕掛ける。開始早々にチャンスがやって来たので標準ミサイル2発を発射、これを命中させる。同時にSAAMも撃ったが、標準ミサイルが着弾した直後に90°近い急旋回をして避けられた。知っている人向けに言うと、RCS(強制機首上げ装置)とACS(加速装置)を使ったかのような動きだった。SAAMを避けられた後、ミハイは直線飛行で自機から離れようとしたのでダメ元で標準ミサイルで追撃を掛ける。ミハイはまた急加速でミサイルを振り切ろうとするが、まだ距離が離れていたためかミサイルはミハイを追尾し続け、少しの時間飛翔した後に2発とも命中する。
 ここでミハイはレールガンを発射しようとしたので、ハイGターンも使ってレールガンの射線から逃げる。その後こっちの優位でドッグファイトが続くが、ミハイはさすがの機動力でこちらのミサイルを避け続ける。レールガン3連射の直後にロングキャスターが「まずいぞ。次第に(レールガンの)精度が上がっている」と言ってきたので勝負を急ぎ始める。4度目のレールガン攻撃の時、発射の瞬間に射線が180°振り向いたのを見て「あのレールガンは砲口を動かせるのか!?」とビビる(録画で確認すると、発射の瞬間にクルビットか何かで機首を振り向かせたようだ)。なお、このレールガン発射の直前に標準ミサイルが命中している。この後はこちらの優位でドッグファイトを続け、4度目の標準ミサイルが命中してX-02Sを撃破する。
 期せずして「ミハイを特殊兵装を使用せず、5分以内に撃墜」の条件を満たしていたので勲章「GETTING THE JOB DONE」を獲得。

プロジェクトに参加した理由

 X-02Sを撃破した後、ミハイは「私は自分が飛び続ける道と引き換えに――」と言った。言葉通りに解釈するなら、ミハイは空を飛び続けるために無人機開発プロジェクトに参加したのだろう。
 だが、彼がプロジェクトに参加したのは「自分が生きてきた『国』を失うのが嫌だ」という想いがあったからなのかもしれない。ミハイは革命とエルジアによる併合で祖国を失った。祖国を失ったミハイは、パイロットになって大空を自分が生きる国とした。しかし、人間が避けられぬ加齢によりミハイはまた自分が生きてきた国を失おうとした。それが嫌だからプロジェクトに参加したのではないかなと思った。

戦う相手は見つかったか?

 ミハイが遺した言葉。エルジアの急進派は無人兵器があれば戦況を挽回出来ると考えている。一方の保守派は無人兵器が国の崩壊を招いたと憎悪し、私刑を行うまでに至っている。そしてソル隊を始めとするボスルージ共和国空軍も無人戦闘機を戦うべき相手だと認識した。戦いは無人機に収束していく。
 ただ、無人機に関しては全能力を発揮したミハイの実戦データが残っている。これが無人機のAIに反映されると、「肉体という限界から開放されたミハイ」なる存在が誕生することになりそうだが……。実戦データから生まれたAIが軌道エレベーターに現れる「黒い機体」に搭載されるのか?
 それにしても、エスコン世界は「戦争の裏にベルカあり」になっちまったなぁ。直接的にせよ間接的にせよベルカが戦争の引き金を引いてしまっている。

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